認知症 糖質・油の摂取量

昨日は、認知症初期の典型的な行動をお知らせしました

漢字が書けないなどの生活の不便を伴うものから、相手の言っていることが分からないなどの人間関係に困難を伴うものもあります。

さらに、自分のいるところがわからなくなるなど、命の危険につながるものもあります。

この行動がで始めた初期の段階で対応をして、認知症を遅らせるなどの対応をすることが大切になります。

本日は、糖質制限の量とDHAなどの積極的に摂りたい油の種類と量の話です。

〇本日のテーマ  

認知症 初期症状

記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。

読者への前置き
精神医学と心理学の二方面から人間の様々な心理的な面を述べていきます。

糖質制限の量

一昨日、脂質、タンパク質、炭水化物の一日の取得グラム数をどのくらいにすれば良いかを説明しました。 

本日は糖質の摂取量の目安ならびに、油(オメガ3、オメガ6)をお話しします。

以前お話しましたが、食後の血糖値が高いと認知症に陥りやすいとの、研究報告が様々に出されています。その理由として、以下のことが指摘されます。

●高血糖による脳内の活性酸素が増大し、脳の神経細胞が酸化され。「さび」てしまう。

●甘い物を多くとると、血糖値をさげるために、インスリンが大量に分泌されます。

同時にインスリンの分解のために「インスリン分解酵素」が消費されます。

この「インスリン分解酵素」は、アルツハイマー型認知症の原因となるアミロイドβ(ベータ)を破壊する役割を負っています。

高血糖の場合、「インスリン分解酵素」が、多くインシュリン分解に回されて、アミロイドβにまわらなくなります。

そのためアミロイドβが脳の神経細胞に付着して、アルツハイマー型認知症を発症しやすくなります。


最近問題となっている若年性アルツハイマー病(概ね40代て発症)のひとに肥満の人が多いのもこの理由があげられます。

1日に摂る糖質の量

では、どの位の糖質を1日とればよいでしようか?

日本人の糖質摂取量の平均は、1日300グラムから、450グラムとされます。

しかし、認知症に罹る、または、罹り、認知症の進行を遅らせるためには、150グラム前後の糖質にするのが良いでしよう。

また、小麦ででている、パンやうどんなどは、急激に血糖値が上がるので、注意が必要です。このことは以前述べました。

お茶碗一杯のご飯の糖質は、35.6g、カロリー156kcal。やや多めの中盛りで53.4カロリーは234kcalと計算されています。

つまり、中盛りで朝、昼、晩ご飯を食べた場合、それだけで、150gを超えてしまうので注意が必要です。

ご飯は、茶碗にサラッと盛って食べて、おかずを食べると、だいたいもう150近くになると思います。大体がこの目安です。

ただ、小腹がすくことがあるので、その時は低糖のお菓子を選ぶとよいでしょう。

やはり甘いものは極力控える必要があります。

ただ、一つ注意。くれぐれも低栄養状態になることは注意をしてください。

油の摂取量

油を摂取するには、まず、油の種類を知らなければなりません。人が摂取する油には、「オメガ3系脂肪酸の油」と、「オメガ6脂肪酸の」の油の2種類があります。

オメガ3

オメガ3系脂肪酸といわれるDHA、EPA、亜麻仁(アマニ)油、エゴマ油、さらにオリーブオイルに含まれるオレイン酸です。

よく、言われるDHAとEPAには、脳卒中や心筋梗塞の元凶の血栓を防止する効果や、炎症を防ぐ作用、血圧を下げる作用、インスリン感受性を良好にする作用など、多くの効果があります。

また、認知症を抑える機能も有し、正常な認知機能の高齢者が、DHA、EPAなどのオメガ3系脂肪酸のサプリメントを摂取すると、認知機能や記憶力に関係する脳領域で(加齢による)脳委縮を少なくするとの調査結果が米国で発表されました。

DHAとEPAはサバやサンマ、マグロ、サケなどの青魚に多く含まれています。DHAとEPAについては、以前、解説をしました。

オメガ6

オメガ6脂肪酸の多い食品としては、植物油、マーガリン、マヨネーズ、スナック菓子、カップ麺、ケーキ、アイスなどが上げられます。

植物油の中では、特にヒマワリ油、コーン油、大豆油、ごま油、べにばな油、グレープシードオイルに多く含まれていると言われています。

天ぷらや揚げ物でも使いやすいサラダ油にも多く含まれています。

オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸は、細胞膜の材料になり、重要な働きをしています。ほかの脂肪酸は体内で作ることができますが、オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸は、体内で作ることができません。

どちらも食品から必ず摂らないといけません。このことから、「必須脂肪酸」とも呼ばれています。

オメガ3 オメガ6 比率

オメガ3系脂肪酸とオメガ6脂肪酸をどのくらいのバランスで摂れば良いのでしょうか。研究者の報告によると、1:2ほどまでは心臓病での死亡リスクが抑えられます。

しかし、それ(1:2)以上のオメガ6脂肪酸の方が多くなると、急激に死亡リスクが高まることが示唆されています。

どうすれば比率を1:2に近づけられるのでしょうか?
食事でオメガ6を減らすのはほとんど不可能なため、オメガ3系脂肪酸を増やすのがのが良いと研修者の報告があります。

オメガ3系脂肪酸を増やすのは、やはり、サンマ・サバのような青魚がオススメで、魚が苦手な方はアマニ油やエゴマ油を使って料理をしましょう。

また、サプリが有効です。上手にサプリを使って、うまく調節をされるとよいでしょう。

 

ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
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