認知症 ターメリック

昨日はオートファジーの話をしました。
オートファジーとは、細胞が自己成分を分解して、若々しい状態を作り上げ、細胞の恒常性を保つ働きがあります。

大切なことは空腹を感じることと、空腹を感じてから、腹6部目から8分目の食事の量を食べることです。

間食も控えていくと、オートファジーは活性化していきます。
ただ、気を付けなければならないのは、軽い飢餓状態になることがあるので、低栄養が陥いらないことで、必要な栄養素をキチンと食べることが大切です。

脂質、たんぱく質、炭水化物の一日に必要なグラム数は、7月11日のブログで説明をしました。
また、実際に軽い飢餓状態に陥らないでも、クルミやザクロ、大豆食品、エビや鮭などを食べることで、オートファジーの活性化を保つことが可能となります。

本日は炎症止めとしての「ターメリック」の効果を述べます。

〇本日のテーマ  

ターメリック 効能 炎症

記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。

読者への前置き
精神医学と心理学の二方面から人間の様々な心理的な面を述べていきます。

ターメリックの力 効能

以前、細胞の慢性炎症のお話をしました。

炎症誘発性サイトカインが慢性炎症をおこし、脳をはじめ、身体のあちらこちらで引き起こされます。

慢性炎症は、認知症や癌の発生などの原因となるといわれています。

特に、認知症との関係は、コロンビア大学のパトリック・マクギアなどの発表に研究が始まったといわれます。

それは、過去10年間強い抗炎症薬を投与した関節炎患者は、投与しない人に比して、アルツハイマー病の発症率が7分の1である事実を発見したということです。

ただ、強力な関節炎薬(COX-2阻害剤といいます)は深刻な副作用があるとされ、販売が禁止されていたこともあります。

炎症は、私たちが食べるものや触れるもの、運動や睡眠、ストレスといった要素に影響されます。強いストレスを受けた後、本人は気づきませんが、炎症をおこすこともあります。

このような炎症を抑えるためには、DHAやEPAの食べ物(青魚)や、サプリを摂るなど有効ですが、その他有効な食材があります。それが、ターメリックです。

ターメリック効能

ターメリックはショウガ科の植物(ハーブ)とされます。
以前、黒ニンニクや、ビタミンC・Eの効果の話しをしました。このターメリックの効果も高いことが言われています。

ターメリックは鎮痛作用と抗炎症作用は全身に効果があるとされます。
研究報告によると、ターメリックは痛みの神経終末を激減させ、痛みや炎症を軽減させます。

このためターメリックを食事などから摂取すれば、身体全体の炎症を減らすことができます。
とくに、ターメリックに含まれる黄色い色素成分のクルクミンが良い働きをします。

クルクミンは脳内のアミロイドβ(ベータ)の蓄積を防ぎます。米国の雑誌に掲載された動物実験によると、クルクミンが記憶力を高める効果があることが示されました。

他の研究では、3人の重度のアルツハイマー患者に、ターメリックが与えらました。
12週にわたり毎日ターメリックを764mgとクルクミン100mgを摂取した患者は、症状から回復しはじめたとのことです。

治療開始から3ヵ月後、患者の症状と介護者への依存度が有意に低下し、治療開始から1年後、患者のうち2人が家族を認識できるようになったとのことです。

統計資料としては、数が3名と少ないので、これが他の人にも言えるかどうかは分かりませんが、かなり参考になる話です。

ただ、実験されたわずかな数なので、そのまま鵜呑みにするのはくれぐれも控えるのがよいでしょう。実際に食品安全委員会の示す量(下記に記してあります)を守ったほうが良いと考えます。

重症になってから、ターメリック(クルクミン)を食するのではなく、予防として食することも考えてよいかもしれません。ただ、一般の料理(カレーなど)で接種することが良いかもしれません。

食品安全委員会の基準によると、一日許容摂取量を体重1kg当たり3mgと設定されています。

たとえば体重60kgの方で180mgの摂取量が目安になります。

インド人 認知症者 少ない

2015年の週刊朝日の記事によると、インド人は認知症が少ないとされています。

その原因がもしかしたら、カレーかも知れないとの内容でした。
この調査研究は、まだなされてない(私が発見できないだけかもしれませんが)ですが、やはり、関連があるかもしれません。

秋ウコンの力 効能

ターメリック(秋ウコン)の炎症を防止する効能を述べてきました。その他に、まだターメリックの効能があります。

なお、ターメリックの他の効能として、ビタミンB1、B2、B3、B6が含まれ、神経の機能の正常化に資するとあります。

さらに、ビタミンCは、免疫機能、抗酸化作用などの役割を果たします。これは以前、説明をしました。

また、ウコンには鉄、マグネシウム、カリウム、カルシウムなどのミネラルが含有され、骨、神経機能などの健康を保っています。

ウコンには、アントシアニン、カロテノイドなどのファイトケミカルという化合物が含有されています。これらのフィトケミカルは、抗酸化作用や抗炎症作用の効能があり、若さと健康を保ちます。

さらに、ターメリックに含有されているクルクミンは、強力な抗酸化作用とされ、細胞の損傷、さらには、老化を防ぐとされています。

ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
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