
ピック病は、40歳から60歳にかけての、比較的若い人が発症すると考えられています。
ピック病にかかった人は、自分がピック病にかかったとの病識はなく、周りが気を付けて上げなければなりません。
情緒の障害、人格の変化、自制力の低下、行動の障害等が見られ、感情の急変や、暴言や暴力行為が現れたりします。
さらに万引きなどの反社会行為も現れて、介護者の方が介護疲れに陥ることがあります。
施設もピック病に対応できないところは断れることがあるので、早めに施設を探すことも視野に入れることの必要な場合もあります。
同じ行動を行うこと(情動行動)で、行動が落ち着いてくることもあります。毎日、同じコースを散歩する等の対処を考えることも一つの手です。
本日は、混合型認知症の話です。
〇本日のテーマ 混合型認知症
〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。
〇読者への前置き
精神医学と心理学の二方面から人間の様々な心理的な面を述べていきます。
混合型認知症
混合型認知症とは
複数の複数の認知症を併発することを、混合型認知症と呼びます。
その多数がアルツハイマー型認知症と脳血管性認知症(経過はこちらです)の併発が見られます。
ただ、アルツハイマー型認知症とレビー小体型認知症(経過はこちらです)などが組み合わさる状態なども見られます。
米国の研究調査では、80歳以上のアルツハイマー型認知症の方の30%が、血管性認知症になる可能性があるとの報告があります。
混合型認知症になると、二つ以上の認知症の症状や行動があらわれるので、家族は介護疲れ、さらに精神的に追い込まれたりする可能性があります。

混合型認知症 症状
様々な組み合わせがあります。
ただ、上記したように、アルツハイマー型認知症の高齢者のは、脳血管性認知症の症状を抱えているタイプが多いです。
認知症に陥る高齢の方は、様々な機能が低下しているので、混合型認知症に罹患(りかん)する場合も多くなります。
脳血管性認知症は、脳出血や脳梗塞でそのまま寝たきりや半身まひになる場合もありますが、脳の部分が少しずつ、血管の廊下により壊死にいたる場合在ります。
生活習慣病に陥ることに注意しつつ、認知症の症状が表れた場合でも早期に医師の受診をされることをお勧めします。
初期の症状
●短期記憶の障害
初期は、短期記憶の低下がみられます。
記憶に関しては以前お話しましたが、認知症においては、短期記憶の機能低下が現れ、長期記憶が保持されることが大部分です。
また、近い記憶から徐々に失われて、最後に遠い記憶が失われるということも見られます。
●時間が分からなくなる(時間の見当識障害)
今いる時間が夕方なのか朝方なのかわからなくなることがあります。また、春なのか秋なのかもわからなくなってしまいます。
そのために昼夜逆転現象を起こしたり、深夜に起床して活動を行ったり、日中に就寝をすることがあります。
介護者は夜中起こされて、介護をしなければならない状況になります。
また、夏なのに毛布を何枚も掛けて寝ようとしたり、冬のコートを着て外出しようとします。
中期の症状
●長期記憶の障害
初期では機能が発揮されていた長期記憶も徐々に障害を受けるようになります。数年前の出来事を忘れてしまいます。
●人や場所がわからなくなる(人・場所の見当識障害)
また、見当識障害から、人や場所を認識することができなくなります。
家族が誰であるかが分からなくなり、自分の配偶者や子供などの身近なひとさえ、認識不可能に陥ることがあります。
以前、お話しましたが、暴言や暴力が現れたり、さらには、徘徊などをするようになってきます。
日常生活は介護や介助を常に必要になってきます。
後期の症状
後期では、症状が更に重くなってくるため、施設入所を考える必場合も出てきます。以下をご参考に。認知症の方の性格や行動にあった施設が大切になってきます。
まず、資料を請求して、検討されるのも一つの方法です。
そこで、申し込まない選択もありだと思います。ただ、事前に知識は持ったほうがよいのでは? と思います(ご判断におませします)。
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下のサービス機関は紹介手数料もゼロと言うのもあるそうです。ご相談ください。こちらも資料を請求して検討して、申し込む、申し込まないを決めればよいと思います。
こちらも事前に施設の知識を持っておいて損はないと思います。
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●日常生活ができない。
短期記憶や長期記憶の障害ばかりでなく、日常の会話もおぼつかなくなります。
●反応がない場合も
また、声をかけても全く反応をしなかったりするようになります。
場合により寝たっきりになることもあります。
食事が分からなくなり、不潔行為に及ぶ場合もあります。
混合型認知症 予防
予防は、生活習慣病に気を付けながら、バランスの良い食事、さらには、適度な運動です。
アルツハイマー型に良い食材や、脳血管に良い食材も利用できれば利用するのも手です。
(以前、黒ニンニク、ターメリック、ビタミンC・Eの効用、アミロイドβを排出する食材の話をしました。青い線をクイックしてご参考に)
また、糖質や塩分に気を付けて、糖尿病や高血圧に注意もする必要があります。
糖尿病はアルツハイマー型認知症、高血圧は脳血管性認知症のリスクを高めます。
医師の診察のほかに、調剤薬局にある栄養ケアステーションの利用も考えて見るとよいでしょう。
管理栄養士や栄養士による、栄養の相談ができます。