
昨日は、高齢者が生活保護を受ける基準を述べました。
認知症などが進み、いよいよ施設に入らなければならない時に、お金の用意が全くできない場合に、最終的な方法として考えるのも一つの手です。
要件は、「基準額に満たない世帯収入」・「資産の活用」・「能力を活用すること」・「あらゆる給付などの活用」などの条件があります。
様々メリットとデメリットが見られますが、どうにもならない時、それを打開するためには受給をうける選択もあると思います。
まして、家族がいない高齢者、家族がいても高齢者が世話を出来ない時などの場合あろうと思います。
本日は、急速に認知症がすすむ、急速の認知症の話です。
〇本日のテーマ 急速 認知症
〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。
〇読者への前置き
・精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。高齢者
急速 認知症
急性進行性認知症
急性 認知症には様々なものがありますが、特に急性進行性認知症の話します。
急速進行性認知症とは、急速な認知機能の低下の後に、認知症を発症したりする
急速進行性認知症の原因は幾つかありますが、代表的なものをあげていくと、次のとおりです。
●1番目が神経変性疾患が40%前後
●2番目がプリオン病が20%前後
●3番目が自己免疫性脳炎(プリオン病よりやや少ない)です。

神経変性疾患
神経変性疾患とは脳や脊髄の神経細胞で,神経細胞や運動機能の細胞などが徐々に障害を受け脱落してしまう病気です。
脱落してしまう細胞は病気によって異なっています。運動が難しくなる症状,体がアンバランスになる症状、認知能力の低下の症状などがあります。以下のことがみられます。
●パーキンソン病のように、スムーズに運動がしにくくなる
●脊髄小脳変性症のように、体がアンバランスになる
●筋萎縮性側索硬化症のように、筋力が低下してしまう状況
●アルツハイマー型認知症のように、認知能力が低下してしまうこと
この神経変性疾患の原因が完全に解明されたわけでありません。
しかし、上のように「スムーズに体が動かなくなる」「体がアンバランスになる」「筋肉に力がはいらない」「認知能力が低下した」などが見られる場合は、至急医師の診断を仰ぐ必要があります。
急速進行性認知症 プリオン病
プリオン病とは、感染性を持つ異常型のプリオンが脳に沈着し、脳神経の機能が障害されまる。恐ろしいことに、致死性の病気です。
人間や動物の双方に見られ、動物の場合は、狂牛病などがあります。
人口100万人に1人の確率で発症します。地域差や男女差の別に関係なく、世界各国発生しています。
プリオン病である孤発性のクロイツフェルト・ヤコブ病に罹った場合、認知症症状が急速に進行します。
さらには、ふらつき、不規則なふるえが起こってきます。だいたい3カ月から4カ月で無言になり、動かなくなります。
さらに、全身の衰弱、呼吸困難(麻痺)、肺炎を起こしたりします。
また、プリオン病の一つであるゲルストマン・シュトロイスラー・シャインカー病では小脳失調が見られるとされます。
致死性家族性不眠症では、不眠、幻覚、体温が上昇し、認知症などが表れて、1年ほどで寝たっきりになり、2年以内に衰弱や肺炎で死亡に至ります。
上記の様なふらつき、震えなどの症状が出たら、至急、医師の診断を受けるべき病気です。また、普段から検査を受けてリスクを下げるのがよいでしょう。
自己免疫性脳炎
自己免疫性脳炎とは、脳に特異的な免疫反応があり、それによって生じる脳炎の一つです。
若い世代の特に女性に起きやすいと日本から報告がされています。
症状は発熱を始め、意識の障害、全身などのけいれん、幻覚や妄想、不随意的な運動などの症状が見られます。
経験的に、ウィルス感染症を原因としない脳炎が若い女性に起きやすいとの報告がされていました。
そんななか、2007年に、卵巣腫瘍を有する若年女性の血液や髄液から、「抗NMDA受容体抗体」と言われる異常な免疫抗体が見つかり、脳炎との関連がわかり、自己免疫性脳炎が提唱されました。
その後、脳炎を引き起こす、さまざまな自己抗体が発見されています。
普段から検査をして、リスクがあるかの診断を受けることが有用です。
様々な認知症で、対応に悩む場合が起きてきます。
早いうちから、施設の資料等を集めたり、見学に行くことをお勧めします。
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