軽度認知症

昨日は、高齢者の怒りについてお話ししました

一般に怒りは、「何かを守ろう」「マイナスの状態を解決しよう」、さらには「〇〇あるべき」という自分の考えと違う事態が起こるときに出現します。

その意味で高齢者だからということではなく、なんらかの理由があり、怒りが現れていると考えたほうが妥当です。

なお、怒りの時のストレスが体調を崩すことがあるので注意が必要です。

本日は、軽度認知症(MCI)の話です。以前も話をしましたが、今回は少しまとめの意味を込めます。

〇本日のテーマ 軽度認知症(MCI)

〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。

読者への前置き
・精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。 

軽度認知症(MCI)

認知症の一つ手前の状態を軽度認知障害(MCI)といいます。早めに対応すると、認知症の発症を予防できる場合があります。

ただ、対応が不適切な場合は、認知症に発展する可能性があります。

軽度認知障害(MCI)

厚生労働省などの調査によると、認知症高齢者の数は、2025年には、約700万人に達するとされています。

これは、65歳以上の高齢者の2割にもあたります。
認知症は脳の機能の衰え、記憶力などの機能が低下し、日常生活に支障が生じます。

この認知症で1番多いのがアルツハイマー型認知症です。

「軽度認知障害(MCI)」は、アルツハイマー型認知症の一歩手前の状態のことを言います。MCIは認知機能などに低下がありますが、日常生活に、それとわかる支障があまり見られない状態です。

このことからMCIに陥っていることに気づかずにいる多いと推察されます。

軽度認知障害の症状

加齢とはいえない記憶障害がある。
本人・家族からの記憶障害(物忘れ)の報告がある。
大体の認知機能は正常の範囲である。
自立した日常生活をおくっている。
はっきりと認知症とはいえない。

具体的にどのような行動が現れてくるかは、以前お話ししました。参考にしてください。

また、認知症に陥った初期の行動もチェックしておくことは有用です(ただ、代表的な例で、全てが当てはまるわけでありません)。

認知症 進行予防

MCIの状態から正常な状態に戻る可能性もありますそのためには、早い時間から対応が必要です。

まず早期のMCIの発見が必要になります。早期の対応は進行を食い止める大切な第一歩です。
さらに、MCIを改善は、生活習慣病に陥らないことが大切です。

食事に気をつけて、適度な運動、認知機能を保持するトレーニングなどをする必要があります。

高血圧糖尿病脂質異常症肥満症などがあると、認知症へ進行しやすいされています。このような、疾病があるときはその治療行うことが肝要です。

また、生活習慣病はいつの間にかかかっていることがあるので、普段から健康診断を活用することです。キットを利用して調べる場合もあります。

※2日・3日で結果がスマホのアプリに送られます。生活習慣病・ガンなどがわかります。
※来店しなくても、リモートで対応しているそうです(保険適用)。
※病院で待たされるのがイヤな人とか、時間がない人に最適です。

食事 運動

食事
野菜・果物、魚(青魚等:さば・ぶり・さんま)を摂取する。
ポリフェノールの摂取脳の毒出し物質の摂取ビタミンC・Eの摂取

ただし、毎日、青魚を摂るのが大変な場合は、サプリメントなどで代用する。

認知症の発症の一つに脳細胞に、アミロイドβ(ベータ)の蓄積が考えられます。アミロイドβの蓄積を押させる食材を考えましょう(上記「脳の毒出し物質の摂取」参照)。

高カロリー、脂肪の高いものの摂取は控える。

運動
継続的で、負担にならない適度な運動。
ウォーキングなどの有酸素運動。

成長ホルモンを分泌を促進させるための筋肉運動。

認知機能 トレーニング
コグニサイズなどの取り入れる。
カラオケ、ジグソーパズルの取り入れ。

また、オセロなどのゲームも良いでしょう。

日記を書いてみる。数人で回想法を行う。

睡眠を十分に

一日、7時間前後睡眠時間を確保するように心がけることは認知症予防になります。

軽度認知障害の早期発見

軽度認知症では日常生活に大きな支障が現れないのが普通です。
そのため、発見が遅れることがあります。軽度認知症の特色をのべます。

健忘型軽度認知症

軽度認知症は、「少し前のことを忘れる」「新しいことが覚えられない」との記憶障害が現れるものがあります。

これを健忘型認知症と言います。これは、記憶力以外の認知機能が低下します。この型はアルツハイマー型認知症に発展することが多いです。

非健忘型軽度認知症

一方、記憶障害はなく他の認知障害(他人の顔が分からない等)がある「非健忘型」があります。

「非健忘型」は前頭側頭型認知症レビー小体型認知症に陥る場合が高いとされます。

認知機能が低下すると複雑な作業が苦手になり、「同時に2つのことが出来なくなる」「家事や仕事などでのミスが多くなる」などが現れます。

日常生活の中でこうしたMCIのサインがみられたら、長期間放置せずに、まずはかかりつけ医に相談してみることをおすすめします。

また、現在、軽度認知症を血液検査で分かる方法もあります。活用され、早期の発見にお役立てください。

ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
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