高齢者 誤嚥性肺炎

昨日は高齢者が暑さを感じにくくなる話しをしました。

高齢になると、皮膚の温度センサーが弱まることがあげられます。

暑さの情報が脳に伝わらないことから、発汗を促したり、暑さを避ける行動が少なくなります。

また、高齢になると、汗腺が縮小したり、身体全体の水分量が減ることから、皮膚の下を流れる血液量がへります。

そのために体温の調整ができなくなり、熱中症などにかかりやすくなります。

高齢者の方は意識して、水分を摂ったり、熱中症対策をしないといけません。

本日は誤嚥性肺炎についてです。

〇本日のテーマ  

高齢者 誤嚥性肺炎

記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。

読者への前置き
精神医学と心理学の二方面から人間の様々な心理的な面を述べていきます。

高齢者 誤嚥性肺炎

物を飲み込む機能を嚥下機能といいます。

さらに食べた物が気管に入ることを誤嚥と言います。

誤嚥性肺炎

誤嚥性肺炎は、嚥下機能が悪くなり、食物等と一緒に細菌を気道に入ることにより発症します。

物を吐いた時、胃酸が大量に気道に侵入した場合には胃酸による肺炎を起こす場合があります。

嚥下機能が衰えた高齢者、脳梗塞後遺症パーキンソン病に陥った者、さらには、寝たきりの方に発生しやすいです。

肺炎を起こすのは、肺炎球菌や口のなかにいる嫌気性菌が原因となることが多いです。

特に、高齢者やパーキンソン病などの神経疾患などで寝たきりの方は口の中が清潔でないことがあります。

この時、口の中で肺炎の元となる細菌が増殖しまいます。

さらに、高齢者や寝たきりの方では嚥下機能が低下し、口の中の細菌が気管から肺へと入り込み肺炎の引き金になります。

また、低栄養状態も免疫機能の低下を招き、発症を誘因します。

誤嚥性肺炎 症状

咳が出て、発熱し、膿状態の痰がでます。

ただ、症状がなく、どことなく元気がない、食欲不振、グルグル、ゴロゴロと喉から音がするなど、いつも違う症状がみられます。

すぐに医師の診断を仰ぐ必要があります。胸部エックス線写真を撮り、肺炎を確認する必要があります。

白血球増加や炎症反応なども調べられることもあります。緊急の場合は、急ぎ医師の元に行くことが大切です。

誤嚥性肺炎 予防

まず、嚥下機能を衰えさせない運動などを常日頃から行うことが大切です。
喫煙は、気道粘膜に細菌が付着しやすくなるとされていますのて、禁煙は大切です。

また、食事の時、上体を起こし(立てて)、ゆっくりと咀嚼して、嚥下する必要があります。さらに、肺炎球菌のワクチンも有効なので、医師と相談をしてください。

慢性的に繰り返し発症する可能性とあり、予後不良も、多いことも特徴です。

高齢者誤嚥性肺炎 予防

おでこ相撲(ずもう)

よく、紹介されるのは、おでこ相撲です。ただ、おでことおでこを押し合うのでなく、自分のおでこと、自分の手です。

ひたいに右手の手のひらを当てて、おへそをのぞくように顔は下方向に向けます。

このとき、額で手を押すのと、手で額を押すので相撲をします。

だいたい5秒くらい、10回1セットとして、額と手のひらを押し合ってください。

毎食事前に行うと良いでしよう。

あまり、力を入れすぎて首をいためないように、首が鍛えられる実感があればオッケーです。

パタカラ体操

かなり広まって、施設などで実施されています。

口で「パ」「タ」「カ」「ラ」ということで口の周りや口の中の筋肉を鍛えることができます。

●「パ」は、唇を鍛え、食べこぼしを防ぐことができます。
 唇をキチンと閉じて、口を大きくひらいて「パ!」と発音します。

●「タ」は、飲み込むために使う筋肉を鍛えます。
 舌の全面を上アゴにくっつけ、「タ!」と発音しながら、下アゴに打ち付ける感じで行います。

●「カ」は、食物を食道へ送る口の働きを強化します。
 のどに力を入れて、喉を締めて「カ!」と言います。

●「ラ」は。食物を喉に運ぶ舌の動きを鍛えます。
 上の前歯の裏に舌をつけて「ラ!」と発音します。

パタカラ体操は、ドライマウス対策、滑舌(カツゼツ)の悪さの対策、口呼吸の改善、いびき・歯ぎしりの改善などにも効果があるといわれます。

ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
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