
昨日は、認知症からの暴力・暴言についてお話しました。
暴力・暴言をする何らかの原因があり、そこを察知するポイントを述べました。
同様に、徘徊などの行動も、何らかの原因があり、察知することが周りの人には大切なことです。
本日は高齢者の身体の老化による、様々な機能の衰えについて、改めて述べたいと思います。
様々な原因の一つのきっかけになることだと思います。
〇本日のテーマ 老化現象
〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。
〇読者への前置き
・精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。

老化現象 症状
老化現象 目
老眼など早い人は、40代から始まる人もいます。
目の老化現象は視力のほか、速く動くものを見ることができる動体視力の衰えとなって現れること有ります。
また、目の調整機能も衰えも起こり、明るい所から暗い所、暗い所から明るい所への移動をすると、なかなか目が慣れるのに時間がかかることあります。
動体視力や調整機能の衰えは、車の運転などの危険を伴うことがあります。
また、文字の読み違い、段ズレなどを起こし、書類のミスが目立つようになります。
家の中で作業をしても、物にぶつかったりしてケガやあざを作ることがあります。
特に注意するは、見えたふりをする場合です。
大事なことは、書面でやり取りをするのではなく、実際に話しかけて確認をしましょう。
聴力の衰え
高齢になると、高い音が聞こえずらくなると言われています。なので、女性の声掛けなどが聞こえないことがあります。
注意しなければならないことは、聞こえていないのに、周りに気を遣って聞こえたふりをすることです。
例えば生返事をして返して来たりするときは、聞こえてないことが多いので注意が必要です。
また他人の話が聞こえないので、徐々に他人と話さないようになり、コミュニケーション不足から、認知症につながる場合あります。
さらに聞き間違えが多くなるので注意をしましょう。大切なことは、本人が聞こえたかを確認することが大切です。
味覚の衰え
高齢になると味がしないなどの味覚の衰えに陥ることがあります。
味がしない、味が変ると訴えることあります。
味がしないので、しょっぱい物、とっても甘いものを好んで食べたりします。
それにより、高血圧を始めさまざまな弊害を招きます。
さらに味がしないので、食事が進まなくなることも考えられます。偏食や食べないことがおこってきます。
味がしない、ご飯がおいしくないなどと言い出したり、作る食事がしょっぱくなったりしたら、味覚の衰えが起こっているかもしれません。注意をしてください。
特に最近は、新型コロナウィルスの影響で、老化現象と思っていたら、新型コロナウィルスに罹患していたことも考えられます。こちらも注意が必要です。
筋力の衰え
良くつまづいたり、依然と比べて歩く機能が遅くなったりした場合は、筋力の衰えを疑ってください。
また、突発的なことに身体が動かなくなるので、反射神経の衰えも目立ったり、体を支えることが上手くできないので、体を平衡することもむずかしくなります。
体の平衡が難しくなると、よく転んだりすることも起こるので注意が必要です。
さらに、体が動かないことから、部屋にいるのが楽になり、外出をしなくなったりまします。
体の運動力がへってくることもおこります。
積極的に外に出て他者とのコミュニケーションをとることがないので、認知症が進むことがあります。
痛みを感じることが少なくなる
これは、とても危険な状況です。
私の知り合いで、階段から落ちた人がいて、半日くらい普通に過ごしていたのですが、どうも調子が悪いとのことで、病院にいってCTで体の中を観たら、胸の肋骨が折れていたとのことでした。
くれぐれも、高齢者の方が、転んだりして、周りの人が心配な場合は医者で検査を受けさせてください。
本人は、「痛くない。大丈夫」という場合があります。これは、高齢のために痛みを感じる力が衰えているためです。
また、姿勢が急に悪くなったり、活動が急に少なくなったり、眠られないとか、食事を摂れないなどが起こったら、どこかケガをしたりしている可能性があるので、注意を払う必要があります。
喉(のど)が乾かない
これも危険な状況です。
高齢のために喉の渇きが少なくなったりする場合、水を飲まないので脱水状態を起こしたり、意識の障害を起こしたりします。
脳の機能の衰えや、筋肉量が減ることから、水を筋肉に蓄えておくことができなくなります。
渇きを感じられず、水分を体に入れないと、場合によっては、脳梗塞や心筋梗塞を起こして、最悪の場合死に至ることもあります。
最近、あまりトイレにいかなくなったとか、水やお茶を飲みたがらないとかが見られた場合は、高齢のために喉の渇きを感じる力がおとろえていることを疑ってみることも大切です。
寒さ暑さを感じにくくなる
身体の温度を感じる機能が衰えることで、気温が寒いのに寒さを感じなかったり、暑いのに厚着をしたりします。
また、汗をかきにくくなることから、体温調整がうまくいかなく、暑い日などは熱中症を起こしやすくなります。
汗をかかないことは、皮膚の乾燥を招き、体にかゆみが起こり、皮膚がボロボロになるまでかいたりします。
高齢になると、筋肉量が減ってきて、体の発熱機能が衰えたりして、寒く感じることがあります。
温度調整を上手に行い、様々な対応が執拗です。また、筋肉量が減らないようにたんぱく質を積極的に取るようにしましよう。
風邪を引きやすくなったり、筋肉の衰えから歩くのが遅くなったりします。