
老人ホームに入所するときは、施設長、ケアマネージャーと面接をする大切ものべました。
「この人のいる施設なら相性が良さそうだ」等のある程度の確信をもつことが大切です。
また、住民票を移動する際に、郵便物が届く場合があるので、プライバシーが露見してしまうこともあるので注意することものべました。
ところで、昨日言わなかったのですが、入所に際して、もらった資料は捨てずにすべて取っておくことをお勧めします。
施設とトラブルが発生した時に、こちらの言い分の資料になったりします。入所は施設との新たな関係の始まりでもあります。
本日は、施設に入った後の悩む点を解説します。
〇本日のテーマ 老人ホーム 親が家に帰りたがる時
〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。
〇読者への前置き
・精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。
入居後、親が帰りたいと言った場合
それまで、曲がりなりにも、自分の住み慣れた家から離れて、知らない環境に住むことになると、介護を受ける方が「帰りたい」と言うことがあります。
ただ「帰りたい」が、単なる里心ならば、慰めることもできるでしようが、施設の不適切な対応であった場合は、特に注意が必要です。
お年寄りの方が思い通りにならないために、縛り上げたりする虐待の話をテレビのニュースで聞きます。
また、虐待までいかなくても、お年寄りの自尊心を損なうようなことを言ったり、やったりしないか?
よく、言われるのが、職員の方から「なんど言ったら、わかるの!」とか言われて、迷惑そうな態度を取られることです。
また、職種や入浴、オムツ交換などが、適切になされているかを、よくよく話を聞いてください。
家族に迷惑がかからないようにと、だまってしまうこともあります。
つぎの場合は明らかに虐待になります。
●ひもを体にくくりつけて、行動を制限する
●柵を使って、その範囲から出られなくする。
●ミトン型手袋(ゆびの形状がなく、物をつかめなくしてある手袋)を履かせ、つなぎ服を着せる。
●鍵付き住居に移されて、鍵をかけられる。
●立ち上がることのできない椅子に座らせられる。
このほかに、改善が必要と思う場合は、直接施設にかけ合うか、施設長と話し会いましょう。
親の代わりに家族や兄弟、近親者が目を十分に光らせて、しっかりと親などの家族を守る必要があります。
また、場合によって、自治体の相談機関、弁護士の力を借りてもよいと思います。
もし、そのような施設側に問題がない場合で家に帰りたがる時は、何度も頻繁に、家族が顔を見せるのが寂しさを癒す方法です。
みんなで協力しながら、会いに行ってください。
介護は施設に入れて、ハイ終わりではありません。
やはり自分の肉親、徘徊や転倒、火事の心配などがなくなりましたが、親の心に寄り添うことは、ずっと続きます。
介護のために仕事辞める場合
介護のために、家族が仕事を辞める理由として、次のことが言われています。
●親をサービスを受けさせる資金がない時、施設に入れないで、親の面倒を見る。
●親が施設になかなか入れない時
●仕事と介護が、両立しない時
●介護者の心身が(介護疲れのため)ボロボロになっため
●親の介護を積極的にやろうとするため
などが主な理由です。
家族を仕事を辞めて、暮らしが経つのであれば、よろしいですが、仕事を辞めて苦境に陥るならば、他の手を考えなければなりません。
ケアハウスなどの低料金ところもあります。様々な方法があるので、それらの方法を試すのも一つの方法で有ろうと思われます。