認知症 大声を出す・転倒への対応

介護する場合、特に大変なのは夜間や早朝です。介護する側の人も体を休めなければなりません。

介護が手薄になったりする夜間や早朝に様々なことが起こる可能性が出てきます。

例えば、介護する人が休んでいる時に、認知症の方が大声を出したり、トイレなどで、問題行動を起こしたりします。

時に夜間に徘徊したりすると、転倒の危険が大きくなったりする場合があります。
本日は、夜や早朝における、認知症の方への対応を述べます。

〇本日のテーマ  
 
認知症 大声・転倒対応

記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。

読者への前置き
・精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。

夜間に多い認知症状への対応

本日は、夜間に症状が多い、「大声をあげる」「家の中で転倒」について、解説をします。認知症予防を行ってきて、その後の話です。

「夜間に大声を上げる」への対応

夜間に大声を上げて騒いだりすると、周りの家族等が夜も眠れなくなります。
制止をすると、いよいよ興奮をして、大声を上げ続けるのが実情です。

このような場合は、無理に制止をすることは止めて、まず、本人の言い分を聞きましょう。
探し物をしているのであれば、とりあえずに一緒に探して上げましょう。

夜間でどうしも探すことができなければ、「明日一緒にさがしましょうね。一緒にさがしてあげるから」と、共感をすることが大切です。

周りの人が自分の困りごとを理解して、共感してくれると本人が知ると、本人の興奮も治まってきます。

「家の中での転倒」での対応

・ベッドでの転倒

布団の上げ下げが大変なことから、認知症の方のいる家では、ベッドにしている家が多いと思います。

ベッドにしていると、トイレに行こうとして、ベッドから立ち上がる時に転倒をしてしまいます。転倒して、そのまま骨折という事態を招くこともあります。

ベッドはできれば低いベッドにするのが良いのですが、既にベッドを購入して使われている家庭は、倒れる場合を事前に想定して、フロアークッションを床に敷くことをお勧めします。

また、念のために、フロアークッションの上にさらにマットレスをベッドの横に敷くなどお対策をするのがいでしょう。

・トイレでの転倒

足元がふらついている場合は、トイレの便座から立ち上がる時など転倒することがあります。

トイレのたびに、ご家族の方が起きて介助をするとの方法がありますが、毎回となるととても負担になる場合があります。

その場合は、「移動式の前方ボード・棒」を取り付けると楽になります。

具体的には、用を足している時は、壁にありますが、用が済み、壁から手前に引き寄せると、体の前にボード(板)や棒が移動して出てくるので、それにつかまって立ち上がることできます。

立ち上がってから、ゆっくりと、また壁に戻して歩き出せば良いのです。

ただ、それでも、転倒をする場合を想定して、トイレにもフロアークッションを引くことをお勧めします。

まれに、排泄の順序を忘れてしまう認知症の方がいる場合は、言葉が理解できれば言葉を懸けるのも有効です。

しかし、言葉が通じない場合は、目の前でお尻をふく動作を実演して見せることが有効です。
新しいことを教えて覚えてもらうという気持ちでの対応が必要です。

施設への入居も視野に

家族の負担が増えて、家族の生活がままならない場合は、施設への入居も視野にいれるのも一つの手です。

家族のためだけでなく、介護の専門家のそろった施設に入所することは、本人のためでもあります。

下に張り付けておきますのでご利用ください。
まず、ご相談からという方法もありと考えます。
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ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
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