認知症 心の状態

脳トレや耳マッサージ、深呼吸などの方法を解説してきましたが、それ以上に大切なことは、自分以外の誰かとの会話や、趣味を楽しんだりすることです。

特に人との会話は、脳の活性化につながっていきます。 
機会があれば、話の合う人と、楽しいことのほか、楽しいこと辛いことも共有すると良いです。さまざまな機会を利用して下さい。

また、タンパク質を取るようにして、炭水化物を減らしていく、小腹が空いたら、ナッツ類を食べるなども有益です。

本日は認知症者を取り囲む人たちが、どのような態度で接していけばよいかの解説します。
正しい知識を持っていないと、初期の認知症を悪くしたりします。

〇本日のテーマ  
 
高齢者 認知症 初期の予防 その2

〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。

〇読者への前置き
・精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。
・青い文字は、過去の記事へリンクしています。

高齢者 認知症 初期の予防 その2

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初期の認知の方の心を知り、認知症に対してどのような態度で臨んでいけばよいでしょか?
順を追って説明をします。

初期の認知症に陥ったお年寄りの思い3つ】

初期の認知症に陥ったお年寄りが、どのような思いに陥りやすいでしょうか?
良く言われていることは、次のものです。

1.不安・孤独だ
「認知症になるかもしれない。なってしまったらどうしょう?」などの思いにとらわれると、自分の未来が描くことができない状況になります。

そのため、「自分の身に何か悪いことが起きているのか?」「自分はどうなるのだろうか?」という不安を感ずることがあります。さらに不安が昂じて、人に言えない不安から、孤独を感ずることもあります。

2.屈辱・情けなさ
「自分は侮辱を受けた」「屈辱的だ」などの思いに捉われることも多いです。
特に、以前できたことが、できなくなるのを周りに指摘されたり、「何回言ったらわかるの?」など攻めるとすると、プライドが傷つきます。

屈辱・情けなさを受けると、いよいよ行動をしなくなる、会話をしなくなるという状況になり初期の認知症が悪化します。

お年寄りの実になって労(いた)わることが大切になります。
若い人もやがて年を取ります。老いは若い人も進む道であります。

3.「めいわく者だ」「役にたたない」
身体が動かないとの負い目があると、自分は「めいわく者」とか「役に立たない」とついつい思ってしまいます。
そうすると、人前で行動しなくなったり、失敗をしないように消極的になります。消極的になることは、初期の認知症を進行させることにつながります。

【周りの人がやってはいけないこと】

家族や、周りの人の禁忌(きんき:してはいけないこと)を挙げておきます。

1.認知症を隠そうとすること
自分の家族が認知症に陥っているときに、それを恥と思い、近所の人、知人に隠そうとすることです。

「まさか? そんな家族いる?」と思う人がいるかもしれませんが、実際いるのを耳にすることがあります。

認知症を恥と思い、隠すことは、陥っている人を家の中に隠すようになり、いよいよお年寄りなどは他人と会話をする人が減って、認知症が進むことあります。

2.「強制する」「叱る」など、相手を支配しようとすること
余りにできないと、思わず「だめでしょう!」と叱ったり、「やらないでじっとしてなさい」「早く!」とか強制したりします。

また、「そんなこともできないの!」などと侮辱的な言葉を吐きます。
この言葉の裏には、「自分の言うとおりに相手をさせたい」という支配の気持ちが隠れていることがあります。

けしてそのようなことがないように、一人の人間として尊重することが大切です。

3.聞こえると思って、後ろから声をかける
後ろから声をかけても認知症の人は、声に反応をしないことがあります。声をかけても返事がないので、「無視をされた」と勘違いをすることもあります。

何度も大声で後ろから声をかけると、気付いた時、認知症の人は「叱られた」と思うことがあります。必ず、前に回って、相手の顔や目を見て、ゆっくりと低めの声で話しかけてください。 

お年寄りの方は、全体的に高い音が聞き取りにくくなります。注意をする必要があります。

【相手を思いやり、寄り添う大切さ。出来ることを大切に】

認知症の方に対して、大切なキーワードは、「イヤなことがあった?」と、イヤなことをともに感じて、分け合う感じて接することが大切です。

確かに認知は衰えていますが、プライドや感情は、衰えていません。
認知症の方の気持ちを考えて行動することが大切になります。

また、失われたものを嘆くのではなく、「まだできること」を大切にし、その能力を引き出して活用することをしてください。

編み物が出来るなら、編み物で何かを作ってもらう。絵を描いたり、庭で野菜作りが得意ならそれをしてもらう。

能力を伸ばして、やる気を引き出すことが大切です。

【脳トレ:三角腕動かし】

今日の脳トレは、三角腕動かしです。

●まず、右手を握ってまっすぐ出します。
●右手で、やや大きめの三角形を空中に書きます。三角形を書く時「1・2・3」と声を出します。
●次に左手で、上下に「Ⅰ」を書くように、上と下に行ったり来たりします。こちらは数を数えません。
●右手で三角形、口ではそれに合わせて「1・2・3」と言い、左手は、上下運動を止めないで繰り返します。
●出来るようになったら、手を逆にします。

【相談するところを持つとベター】

最後に認知症の人を持つ家族の人は、相談を気楽にできるところを持つと良いでしょう。
認知症の方だけでなく、周りの人も悩みが多い物です。

ただ、次のことが大切になると思います。
●どこでも、いつでも対応してくれること。
●安価なこと。
●相談件数が多く、経験豊富なこと
●医師が行うか、監修をしているところ

次のところは、安く、電話対応、メール対応、ウエブでの面接対応をしています。また、利用される人が多く、経験が豊富です。医師の監修の保証もあります。
どうぞ、さまざま悩みの解決に。

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ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
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