
昨日は高齢者の肺炎(風邪などによるもの)の説明をしました。
高齢者の肺炎は、症状が現れないことから、重症化することがあります。
免疫力が脆弱(ぜいじゃく)な高齢者では、急激に悪化し、命に関わる事態になります。
風邪の症状がある、体調不良などの様子が見える場合は、注意を要します。
特に高齢者の場合、熱や咳の症状が出なかったり、病気が進行するまで気付きにくいことがあったりします。
心臓、呼吸器、腎臓病、肝臓病、糖尿病を患っていた場合、さらに重症化しやすくなります。
本日は免疫力についてです。
〇本日のテーマ 高齢者 免疫力
〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。
〇読者への前置き
・精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。
高齢者 免疫力
免疫力
免疫とは、一般に病気に罹患したら、再びかかりずらくなる身体の反応です。
ウイルスなどが身体に侵入すると、免疫システムが作用し、体を守ってくれます。
逆に免疫力が弱くなったり作用しないと、インフルエンザ、さらにはガンなどの種々の病いに罹患しやすくなります。

免疫力を高める
免疫力を高め、維持するために腸が重要な働きをしていると言われています。
腸には、免疫細胞が数多くあり、免疫細胞の70%が腸に集中しています。
さらに、小腸壁にあるパイエル板と呼ばれる箇所では、病原体を覚えさせ、それを取り除く働きをししています。
免疫細胞は腸での免疫だけでなく、体中に運搬され、ウイルス・病原菌を取り除きます。
ストレスを受けるなどして、腸の働きが弱くなるとそれに伴って免疫力も弱くなってきます。
また、マイオカインという長寿物質が、腸内環境を整えることで、分泌が増えるとされます。
さらに、脳と腸は密接な関連があり、腸の働きが認知症と関係していると指摘する者もおります。
腸内環境を整える
免疫力の向上、維持するためには腸ない環境を良くしていくことが肝要になります。
そのために、
・規則正しくバランスのよい食事を心掛けること
・ヨーグルトなどの発酵食品を摂取すること
・食物繊維やオリゴ糖の摂取をして腸内を整える
・肉類、豆腐、乳製品など、タンパク質を摂取して、免疫細胞を活性化する
・ビタミン類や、ミネラル(亜鉛やマンガンなど)をとり、免疫細胞を強くする。
・免疫力を高めるためポリフェノールを積極的にとる。同様に青魚に含まれているn-3系多価不飽和脂肪酸を摂取する。
・特定の食べ物だけを食べるのではなく、バランスを考えながら食べる。
免疫力を高める食べ物
それでは、どのような食物を食べればよろしいでしようか? 以下に一例ですが示します。
きのこ
食物繊維、ビタミン、ミネラルが多く含有されています。
また、きのこに含まれるβグルカンは、免疫細胞によい効果を及ぼし、免疫力を高めます。
便通を良くするほか、ガン予防にも役立つとされます。
ヨーグルト
腸内を整える乳酸菌、ビフィズス菌などの善玉菌が多くなると、腸の働きが良くなります。
ヨーグルトなどに、含まれている製品があるので意識して摂取するようにしましよう。
発酵食品
納豆、みそ、キムチ等の発酵食品には、乳酸菌や善玉菌が数多く含有されてます。
ただ、乳酸菌の中には、胃酸のなかでは生きていられなく、腸に届かないものもあります。
しかし、乳酸菌などの死骸は、腸内の善玉菌の食料になり、善玉菌の増加に功を奏します。
運動と休息も免疫力には大切
免疫力は、年齢とともに衰えます。免疫力向上には、バランスの良い食事、自分にあった運動(例えば成長ホルモンの分泌を促す運動やウォーキングなど有酸素運動)、質の良い睡眠等十分な休息も大切です。