
昨日は軽度認知障害(MCI)の話をしました。
軽度認知障害は、正常と認知症の中間の段階で、この段階で早めの治療や、生活を気を付けると、最大40%程度ほ人が、認知症に陥らずに済みます。
大切なことは早期発見、早期治療です。
生活面で注意をすることは、食事の注意、睡眠の注意、ながら運動(デュアルタスク)などです。
また、成長ホルモンを分泌するために、筋肉トレーニングなどをするなどの方法もあります。
本日は、口呼吸の弊害について話します。
〇本日のテーマ 口呼吸
〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。
〇読者への前置き
・精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。高齢者
口呼吸
口呼吸 認知症
口だけで呼吸をすることは、鼻で呼吸をするよりも、前頭脳の消費する酸素の量が多いとの報告があります。
これは、口だけ呼吸では前頭葉の働きが止まらないことになり、疲労状態に陥ることを表しています。
これが続くと、前頭葉の疲労が慢性的になり、注意力の低下、学習や仕事などの作業効率のが下がってきます。
前頭葉は、知性・論理・記憶・その人の個性・動作をつかさどり、この前頭葉が侵されると、見当識障害を始め、脳の老化を早め、認知症を引き起こします。
口呼吸 デメリット
鼻はウイルス、汚染物質などを除去する機能を有して、体内に異物の侵入を防止します。
また、鼻からの空気は加湿・加温されて、喉(のど)、気管、肺に乾燥空気や冷たい空気の侵入を防止します。
口呼吸をすることで、口の中が乾燥して、唾液による殺菌の効果、自浄の効果がなくなります。すると、口内の最近から認知症の原因になったりします。
歯周病を含めて、口の中は清潔にするの望ましいです。誤嚥性肺炎も防ぐことになります。
口呼吸 原因
口呼吸の原因は口・舌の筋肉が衰えたためと言われています。
口を閉じ、すぼめるのは口輪筋という口の筋肉です。また、舌を動かすのは舌筋という筋肉です。
これらの筋肉が加齢により衰えると、口が開き、口呼吸になります。
特に舌筋が衰えとともに舌が下がる傾向になり、寝ている間に口を閉じることが難しくなり、口が開きます。
口呼吸 影響
●眠りの質の悪化
舌筋が衰えると、眠っている時、舌は喉の奥深くに落ち、呼吸の邪魔をします。呼吸が不十分のまま、眠りが浅くなります。
●舌をよく噛む
舌が口腔内で浮き、歯と歯の間にあると、舌を噛んでしまいやすくなります。
舌を噛む回数が多くなった場合、舌の先が上あごの前歯のくぼみのポジションにないか確かめてください。
口呼吸 治し方
●舌回し運動(舌筋運動)
よく紹介されるのが、舌を歯の外側、頬の内側の空間を3秒ぐらいで、20回します。右回り20回行ったら、左回り20回を行ってください。
これを朝昼晩の食事の前などで、おこなってください。歯が傷ついていたり、欠けていたら舌を傷つけることがあるので注意が必要です。
●割りばしを加える(口輪筋)
割りばしを横にして、真ん中あたりをくわえます。鏡を見ながら、くわえた割りばしよりも口角(唇の左右のはし)を上げます。
つまり、くわえた割りばしが下、唇の左右が上になるようにします。
これを何回かくりかえしてください。
