高齢者 季節の行事

季節感を味わって、時を過ごすことは知らず知らずに、生活にメリハリがついてきます。

施設に入っている高齢者の方は、施設のイベントに参加をすることで、季節感を味わうことができます。

また、施設に入らなくても、これからだったらクリスマスを家族と祝ったり、正月の買い物をしたりして、季節を味わうことができます。

それが、脳の活性化、他者とのコミュニケーションに繋がり、認知症に陥るのを食い止めてくれます。

施設 季節の行事

認知症になると季節がわからなくなることがあります。
そういう意味で、季節の行事は大切なことです。

施設での新年会、花見、七夕、クリスマスなど、季節に関したレクリエーションは、利用者に季節味わってもらえます。

また、単調な日々を脱して、次の季節イベントへの楽しみができます。
このような季節のイベントは次のような効果があるとされます。

脳の活性化

ちょっと豪華な食事と、イベントが利用者の脳を活性化します。企画に携わったり、装飾したりは、機能訓練の効果もあります。

身体機能の維持向上

季節のイベントに参加し、楽しみながら行動をすることで、身体の機能向上が期待できます。また、装飾物を作ったり、飾ったりは、指先を使うので脳の活性化につながります。

コミュニケーションの促進

参加や手伝いに応じて、スタッフや他の利用者とのコミュニケーションや、信頼感が深まります。

同時に、孤立、孤独感がある高齢者の方は癒されるようになります。

新年会など利用者だけでなく、利用者の家族、さらには地域の人たちが参加するイベントになるので、良い人間関係、コミュニケーションを交わせます。

ストレスの発散

楽しいイベントは、ストレスの発散と、心身のをリフレッシュが望めます。

「楽しかった」感情は、次のイベントへの期待となり、やりがい、生きがいにつながります。

達成感を得る

できるだけ利用者に参加、手伝いをしてもらうことで、利用者の心に達成感が生じます。

うまくいくと周りの承認が得られ、肯定感が生まれ、意欲向上、さらには認知予防にもなります。

焦らずに、例えばマズローの下の階層(生理的欲求等)から、満たされているかを見極めていく必要もありましょう。

性格 把握

利用者の性格や、人間関係を把握しておくことで、スムーズな準備と実施が可能となります。

また、スタッフが情報を共有すると、うまく参加できない利用者へ配慮ができるようになります

敬意を払う

イベントの途中で、利用者を子ども扱いにして、尊敬、尊重する気持ちを忘れることがあります。

その辺りに敏感な高齢者もいますので、敬意をもって、自尊心(プライド)を傷つけぬようにすることが大切です。

台本作成

時系列に台本を作ると全体の流れと各々の動きが把握できて、予定外のことに対応できます。

日常の動きに穴があかないように時間配分や、スタッフの仕事分担も含めて台本を作成しておくと、イベントをスムーズに運営できます。

イベント後は反省点や改善点を「振り返り用紙」「アンケート」と形にすると、改善点が見つかるでしょう。

翌年は、イベントをより改善したものができると考えます。

相手の立場になって

台本とか打ち合わせの時は、大きい声で、ゆっくりと説明しましょう。

日にちが少なくなって、忙しくなってくるとイライラとすることが多くなり、ついつい高齢者の方に大声で怒鳴ったりしがちです。

ただ、それを一度でもやってしまうと、高齢者との信頼関係が崩れることにもなります。

孤立解消 高齢者

利用者の中には、他者との親交がうまくいかず、なかなか輪に溶け込めない状況の人がいます。

馴染めないことから、孤立感が大きくなってしまうこともあります。はじめは、あまり人と接しない箇所を手伝ってもらい、それができたら徐々に人と接する部分を増やすのが良いでしょう。

無理は禁物で、急に苦手なことをやってもらうのではなく、徐々に苦手なことができるように増やしていくことが大切です。

体調悪化

楽しいイベントが始まると、ついつい熱中して、高齢者の方の体調を見失いがちです。くれぐれも高齢者の体調を見落とすことが無いようにすることが大切です。

特にこれから、クリスマス、新年会と行事がありますが、風邪を引いていたりすると、体調が急変することがあります。

楽しく、利用者も職員も楽しんで、「次も楽しみ!」という感じで終われることが大切です。

自宅でうまく季節感を出す工夫

施設では季節のイベント行事があり、楽しめますが、自宅でも工夫次第で季節を味わうことができます。

まず、食べ物。ついついと高齢になると、季節のことが面倒くさくなってしまいます。そこで、季節の食物を取ったり(簡単なものでいいのです)、母の日、父の日の贈り物をされたり、そんなささいなことが大切です。

今だったら、おせちを頼んで、正月の準備をゆっくりと始めるとか、クリスマスのプレゼントを子供たちからもらうとか(または上げるとか)、大切になります。

自分の生活の中に季節感を出していくことが大切です。また、周りの人も(あまり労力やお金をかけることなく)、季節感を出すことが大切です。

クリスマスのケーキを買いに行く、正月の買い物に行くといったことだけでも良いのです。

ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
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