高齢者 怒りやすい 対処方法

昨日は、ビタミンの話をしました

ビタミンAは、肌の健康を保ったり、ターンオーバー(生成から生え変わるまで)を順調に進めたりします。

また、暗い所に目が慣れる暗順応反応が悪くなったり、暗がりが見えずらくなります。
ビタミンBは、脂質、糖質、タンパク質を燃焼さえ、疲労回復に資します。

いずれも不足したり、過剰に摂取することで、様々な弊害が生まれます。適度な摂取が必要になります。

本日は高齢者と怒りについて、お話しします。

〇本日のテーマ 高齢者 怒りやすい 対処方法

〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。

読者への前置き
・精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。 

高齢者 怒りやすい

高齢者の方は怒りやすいとよく言われます。ただ、人が感情を表すにあたっては、それなりの理由が必ずあります。

高齢者の方が怒るのも、何らかの理由があってのことで、けして高齢だからの一言では片付けて良いものでありません。

怒りの理由

怒りは誰にでも、湧きおこります。小さな子供から高齢者に至るまで、様々人が、様々な理由で怒りを発揮します。

ただ、怒りを表す場合には、「何かを守ろう」「マイナスの状態を解決しよう」とする時などです。

さらに、「〇〇あるべき」という自分の考えと違う事態が起こる時に怒りの感情を爆発させます。

何かを守ろうとするとき

例えば、ストレスの多い仕事環境で、いつも体調不良や抑うつ的な気分に悩まされることがあろうと思います。

そんな時、怒りを表すことで、マイナスの感情を一時的に吹き飛ばせます(それで解決をしない場合が多いですが)。

マイナスの状態を解決しようとするとき

自分の子供や部下が危険な行為をしようとすると、怒りを表して強く相手の危険な行為を否定すると、一時的に危険を解決できます。

ただ、後先を考えずに、急激な怒りはかえって事態を悪くすることがあるので注意必要です。

「〇〇あるべき」と自分の考えが違とき

例えば、自分は尊敬されるされる「べき」と思っている人は、尊敬をされないと怒りの感情を持つ事態になります。

なお、怒りの時(前後も含む)に感ずる、ストレスが体調を崩すことがあるので注意が必要です。

また、同時に「高齢者のうつ病」も併せて心配する必要があります。

高齢者 怒りやすい なぜ

それでは、高齢者の方の置かれた立場を考えてみましょう。

社会的役割 喪失

高齢になると、社会的な役割から外れる機会が増えます。役職定年になり、まだまだ働けるのにも関わらず、仕事から身を引かねばなりません。

定年後の再任用の制度が作られている場合がありますが、それでも、仕事が半減したり、給料が半減したりすることがあります。

高齢者の方によっては、「社会から認められない存在になった」と考える人も中にはおられましょう。

自分は何ら、変わらなく、若い人には負けるはずないと思っているのに、役割から外れて、「マイナスの感情にかられる」ことありましょう。

また、「自分の心を何とか守りたい」と思うこともありましょう。

さらに、まだ、自分は働けて、他人から信頼を「うけるべき」はずなのに、それができない。

これらのどれか、またいくつかが重なって、怒りが現れてくる可能性があります。

過去へのこだわり ストレス

次に考えられるのは、過去へのこだわりです。

例えば、過去に自分が仕事や日常生活で成功した体験を持っている人は、自分が社会的に引退をすることで、そのこだわりをまるで捨てるような感覚に陥る人もいるでしょう。

まして、長い間、生きてきて、大切な思い出になったり、自分の生きる力の原動力になったりしたこともあるでしょう。

つまり、齢を重ねて、引退や一線から身を引くということは、まるで、自分の価値が下げられたような「マイナスの感情」が湧くことあるでしょう。

そんな自分を「守ろう」とするかもしれません。
さらに、こだわりに対して、自分は「皆から尊敬さえるべき」存在と考えるかもしれません。

そうすると、怒りが湧きおこてくるのももっともなことであろうと思います。

ゴミ屋敷 心理

この「こだわり」が、物として現れ、問題となるのが「ゴミ屋敷」です。
高齢者の方は、自分の家にある物の一つひとつに様々な愛着をもっています。

例えば、もう中年を迎えた子供が幼稚園の時に、描いた絵とか、工作とか、どうしても捨てられない場合があります。

その絵や工作を見ると、ついついと子供の姿が目に浮かんだりして、高齢者の方にとってとっても大切な思い出の品です。

ただ、それらが雑多に置いていると、他の人からはゴミにしか映らないので、それを捨てると「勝手に捨てて!」と大喧嘩になることがあります。

高齢者方は、その思い出の物は「捨てるべき」ではなく、「守るべき」のものです。
ここに怒りが発生します。

高齢者 孤独感

高齢者の孤独感も、高齢者が怒りを表すきっかけになるものです。

孤独を楽しむ人ならば、怒りをあらわにすることはないでしょうが、そうでなく、自分が他人と親密に過ごしたい、信頼を得たいと思っている人は、怒りにつながることがあります。

特に、強く「自分は他人から信頼をえるべきだ」とか、孤独感のマイナス感情から自分を守りたいとか考える(感じる)人は、孤独感が怒りの元になるでしょう。

さらに自分の居場所を失った気持ちは大きく、退職をして再任用で、いわゆる職場の中心から外された場合は、この思いはいよいよ強くなっていくと考えます。

自己承認欲求

上記した事柄にとても関係が深いですが、自己承認欲求が満たされない場合、より強い自己承認をもとめることがあります(以前「承認欲求」の話をしました)。

これは、何も高齢者だけの話ではありません。どの世代(例え、子供の世代でも)自己承認欲求があります。

これが満たされないと、子供の場合は、正しい自己承認ではなく、いたずらや非行などの曲がった自己承認に変わることがあります。

例えば、勉強で認められなかったり、スポーツで認められなかった場合、いたずらや非行で自分の存在を発揮したりします。

さすがに高齢者の方が非行とはいたずらはありませんが、自己承認を周りにしてもらいたいがために、強い自己顕示欲から、周りに自分を認めさせようとすることがある人もいます(もちろんすべての人ではありません)。

自分は「もっと認められるべき」とか、「過去の自分の仕事の実績は守られるべき」とかの思いに駆られ、周りの人がそのような態度に出ない場合は、怒りにかられることなります。

失うことの寂しさ、辛さを理解して

人が怒りを表したり、感情を強く表す時には、何らかの理由があります。
単に「高齢になったから」、とか、「高齢者の特徴」など一言で済ませるのではなく、高齢者の寂しさ、辛さを理解する必要があります。

なお、認知症になった場合も、同じように、理由があって怒っているばあいもあります(例えば「物盗られ妄想」など)。
自分が今までできたことができなくなったことへの辛さがあったりします。

人間関係をしっかりと構築して、高齢者を理解する必要があります。
なお、怒りを頻繁に表す場合、自律神経などのバランスを崩す場合があります。注意が必要です。

感情が高ぶりやすいことと、血糖値の乱れが起こりやすいことの関係があるとの研究もあります。普段から、健康診断を行うことが大切です。

以下の検査は、病院と精度が同じで、検査結果は、郵送検査は3日以内、店舗に来る場合は、2日以内にスマホアプリに送信とのことです。

また、オンライン診察も可能とのことです。店舗来店は当日予約可能。がんを始め生活習慣病が超短時間で終わります。厚生労働省から承認を受けています。

病院に行く時間がない人、病院の拘束時間が苦手な人、病院の検査結果が遅いと思っている人、病院での検査がイヤ人など、多くの人が対象です。

ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
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