
昨日は老人ホームに入った後に、資金不足に陥らない工夫をお話しました。
介護受けた方が、最期の時を迎えないのに退所をする原因の上位に、資金繰りの悪化があげられます。
その原因は、「介護を受ける方が悪くなったら、その時に決めよう」として、早目に計画をしなかったことが多いと言われています。
実際、介護を受ける方の要介護度が増したり、介護疲れが起こってくると、じっくりと計画をして、施設に入所ということができなくなります。
早目に情報を集めて、計画を立てる必要があります。
本日は入所にあたっての、情報収集の観点をお話しします。
〇本日のテーマ 老人ホーム情報
〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。
〇読者への前置き
・精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。
高齢者施設 入所条件
どの情報収集の場合もそうですが、まず条件を整理する必要があります。
まず、資金はいくら位用意できるのか、介護を受ける親の家からに近い方がいいのか、子供の家から近いほうがいいか、などです。
条件の整理を進めていくと、家族が介護を受ける人にやってやれること、やれないことの理解が進み、将来のさまざまな事態に備えることがかのうとなります。
資金の計画をたてる
介護を受ける親の貯金が1000万円とすると、まず、予備費を200から300万円位、取っておくことが必要になります。
突発的な病院等、さまざまななことに対応するためです。
ここでは、予備費を200万円として、貯金800万円で考えてみましよう。
老人ホームに入る時に300万円を一時金とすると、さらに貯金は500万円になります。一時金も取っておきましょう。
次に親が80歳で100歳まで生きるとします。つまり、余生20年を毎年500万円を切り崩して使うとします。
そうすると、500万円➗20年で毎年25万円ずつつかえます。
さらに毎月に直すと、25万円➗12ヶ月なので、2万0,833円使えます。キリが悪いので2万円としましょう。
厚生年金を14万円とすると、合計14万円で、月16万円の老人ホームに入所できることになります。
また、介護を受ける親が国民年金の場合、月6万円ほどなので、80歳、貯金1000万円の場合、同様に、予備費や一時金を取っておくと、月8円ほどです。

親のこだわりの優先順位を決める
次に親などの介護を受ける方のこだわりを聴いてみましょう。
どうしても暮らす時に自分にとって必要なことです。
下線のあるところは、過去の記事に飛びます。
だいたい考えられるところは次のようです。
●子供の住む家の近くか、自分の住む所か、それ以外か。
●駅の近くか、自然豊かなところ、好きな建造物のあるところか。
●新築にこだわるか。ある程度年数がたっても良いか。
●個室にこだわるか、相部屋でよいか。
●入浴は多い方が良いか。週二日程度で良いか。
●自炊できる間は、することを望むか。
●医療体制が整備されているか。
●看護師が常にいるか。
●認知症になった時に、グループ系列の施設に移れるか。
●(すでに認知症の場合)認知症介護が上手いか。
●「看取り」を行ってくれるか。
●いろいろなレクリエーション活動があるか。
●人間関係が良好か。
また、90日ルールを見越して、退所した時にどうするか。一度家に戻ってから、次を探すかまでを話しておくと良いでしょう。
失敗をしないためには、要介護が進む前に、また介護する側の介護疲れが進む前にはなしあっておくことです。
また、上の条件を持って、無料の施設相談にいかれると良いでしょう。
私は無料の相談のほうが経費節減のためにもよいのではないかと思います。会社によっては無料でないところもあるので注意をしてください。

また、認知症の予防に甘い物を控えて、野菜を実際に我が家で食べて、良いと思ったものをお知らせします。
次のものは自分でセレクトできて、野菜がとてもいいです。太くて、自然の甘みがあります。
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また、以前、書きましたが、アルツハイマー型認知症の原因である、アミロイドβを排出する野菜や魚介類を食べるように心がけましょう。
上の野菜に混ぜて、たべるのも美味しい食べ方です。