高齢者 腎臓機能低下

昨日は、自律神経の話をしました

自律神経には、交感神経と副交感神経があり、内臓、代謝、体温などをコントロールしています。

交感神経は昼間に活発になり、副交感神経は夜間や活発になります。2つの神経の作用によって、心や体の動きが変わってきます。

2つの神経のバランスが保たないと心身に影響が出てきます。

人間関係や仕事の精神的なストレス、過労、昼夜逆転などの不規則な生活等がバランスを乱します。

以下は、生活習慣病の測定に使われているキットです。
病院と同程度の精密度があります。さまざまな事情で病院に行けない方はご利用ください。

本日のテーマの腎機能もわかります。ガンも分かります。

銀座血液検査ラボ


本日は、高齢者の腎臓機能低下の話です。

高齢者 腎臓機能低下

腎臓は尿を輩出する臓器です。
腎臓の中にあって、血液をろ過し、老廃物の除去をしているのが「糸球体(しきゅうたい)」です。

毛細血管が毛糸の球のように丸まっていて、1個の腎臓に約100万個の糸球体があります。

高齢になると、この球糸体の機能がゆっくりと落ちてきます。糸球体は、働きが悪化すると、他の糸球体が補います。

それにより、腎臓全体の働きは変変わりませんが、年齢とともに糸球体が減少して、気づかないうちに腎臓の働きが悪くなっていることがあります。

高齢者 腎臓機能低下 症状

血圧が上がりやすい

腎臓は塩分・水分の排出量を調整しながら、適切な血圧を維持します。
血圧が高い場合は、塩分・水分の排出量を増加して血圧を下げます。

また、血圧が低い場合は塩分・水分の排出量を減少してして血圧を上昇させます。

つまり、球糸体の減少により、尿が出にくくなるため、余分な水分が排出されず、血圧が上がりやすくなります。血圧が上がるために心臓に負担がかかります。

むくみ 腹水

また、水分が排出されないため、体がむくみやすい状況に陥ります。胸水、腹水など、普通水分認められない部分に水が溜まることがあります。

さらに、薬の成分が排出されずに思わぬ副作用が起きることがあります。

高カリウム血症

腎機能が低下により、ナトリウムが尿中に排出不全になり蓄積します。
同様にカリウムも体内で増加し、高カリウム血症となります。
高カリウム血症は不整脈の要因とされます。

サルコぺニア

年をとると、全身の筋肉が減る「サルコペニア」という状態になる場合があります。

サルコペニアになると転倒しやすく、転倒により骨折、さらに寝たきり状態になります。

筋肉量が減るので、身体を動かすのがおっくうになり、さらに寝たきりになると、さらに体を動かすことがなくなります。

サルコペニアを防ぐには、筋肉量を減らさないことが大切です。対応として、たんぱく質の十分な摂取が望まれます。

しかし、腎臓病がある場合はその病状によって、腎臓を守るためにたんぱく質の摂取を抑える必要があります。

つまり、腎臓の機能が低下した人は、タンパク質の摂取がままならず、特にサルコペニアになりやすい可能性があります。

フレイル

年をとって体力や気力がおとろえてしまい、日常生活が送りにくくなったり、病気にかかりやすくなったりする状態のことを「フレイル」と呼びます。

サルコペニアからフレイルへ陥る可能性があります。

下の項目のうち3つあるとフレイルの可能性があります。
注意が必要です。

①体重の減少 

②疲労しやすい

③動く機会が減なくなってきた(動く気力がわかない)

④以前にくらべて、歩行が遅い

⑤握る力(握力)なくなってきた

フレイルは早期に適切な対処をすると、体力の向上や気力の回復が望めます(口のフレイルという考え方もあります)。

フレイルは、体を動かす習慣を身につけて、バランスのとれた食事をすることが大切です。

必要な栄養などをどう取るかは、個人個人によって違います。主治医や管理栄養士と相談しつつ、食事をとる必要があります。

骨粗鬆症

骨はリンとカルシウムのバランスよい結合が大切です。
腎臓の機能が低下により、尿中へのリンの排出がうまくできなくなり、血中のリン濃度が高まります。

高くなったリン濃度とバランスをとるために、カルシウムが多く必要になります。そのため、骨のカルシウムが溶け出して、リンとバランスを取ろうとします。

そのために、骨がもろくなります(骨ミネラル代謝異常)。

糖尿病 腎臓病

糖尿病などで、高い血糖状態が続くと、血管が傷んできます。

腎臓の糸球体の毛細血管が傷んできます。この状態が続くと、血液のろ過機能が動かなくなります(糖尿病性腎症)。

以下、管理栄養士の指導のサイトを張り付けておきます。ダイエット指導もあるそうです。

血糖測定と管理栄養士による食事アドバイス


腎臓機能低下 貧血

エリスロポエチンというホルモンが腎臓から分泌され、赤血球を作り出すことを促します。
そのホルモンの状況により、骨髄で必要量の赤血球が作られます。

腎臓による赤血球の増加過程は、鉄分を補給では改善しません。腎性貧血の治療には違った薬による治療なされます。

赤血球が少ないと酸素不足に陥ります。その分、酸素を送るために、心臓が働かなければならなくなり、心臓に負担がかかります。

腎臓機能低下 予防

●食事に注意

腎臓病に陥るのを防ぐためには、まず、タンパク質の摂り過ぎには注意をして、バランス良く食事をとるようにすることが大切です。

また、塩分を摂り過ぎないようにして、野菜を積極的に取るようにしましよう。ただし、腎臓機能が衰えている時は、高カリウム血症に陥るので、医師や栄養士の指示を受けてください。

地中海食などもご紹介しておきます。ただし、この場合も医師の指示を受けてください。

適度な運動・適度な水分補給

ウオーキングなどの血液を循環させるような運動を心がけるようにしてください。
また、適度な水分補給と、適切な排尿は腎臓に負担をかけません。

質の良い睡眠とストレスを少なく

質の良い睡眠と、ストレスを少なくするように注意をしましょう。
脳にα(アルファ)波を出すのも一つの方法です。
また、深酒は腎臓によくありません。注意が必要です。

ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
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