
初期は歩き出しや、階段を上る時に膝が傷んだりしますが、すぐに良くなって、そのまま放置することがあります。
すると知らず知らずのうちに進行して、最終的には安静をしていても、膝に激痛が走ることもあります(むろん症状が進んでも、あまり痛みを感じない人もいます)。
原因は関節の老化による場合が多く、症状が出る前から膝関節を温めたり、屈伸などのストレッチが良いとされます。
ただし、症状が出てからのストレッチは医者と相談して行うのが良いでしょう。
本日は、高齢者の肥満についてです。
〇本日のテーマ 高齢者 肥満症
〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。
〇読者への前置き
・精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。
高齢者 肥満
厚生労働省によると高齢者の肥満が増えているとのことです。
60歳代男性の肥満率は、2019年には4割近く、70歳以上の男性は、1984年3割近くまで増え続けています。
女性も60歳代で約3割、70歳以上で2割5分をやや超えるということです。
つまり、男女とも、3人から4人の高齢者のうち1人が肥満とのことです。
日本肥満学会という団体がありますが、肥満は病気でないとされているものの、一定の基準を以上の肥満は、健康障害があるので、治療が必要としています。肥満は様々な疾病と関係があるとされます。

BMI 計算
ところで、肥満度をはかるBMIの計算は次の通りです。
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
BMIの値が25以上が肥満、35以上であれば高度肥満と判定されます。 ただ高齢者は身長が縮み、BMI値が高くなるなど、正確にBMI値がとれないことが多いので注意が必要です。
一応、下に例を載せておきます。
体重が75キロ、身長が165cm(1.65m)の場合は、
(75)÷(1.65)÷(1.65)=(27.5) となるので、軽い肥満となります。
メタボリックシンドロームについて
また、高齢者の肥満は、ウエスト周囲長などから判定することができます。
男性はウエスト周囲が85cm以上、女性の場合は90cm以上ならば、内臓脂肪蓄積の可能性があります。
また、腹部CTで内臓脂肪面積が100㎡を超えると、内臓脂肪蓄積がある判断されます。
この内臓脂肪蓄積と、血糖や血圧、 血清脂質のうち2つ以上が基準値内に入らなければ、メタボリックシンドロームとなります。
サイコぺニア肥満
高齢になると筋肉量が減っていきますが、これをサルコペニアとよびます。
サルコペニアと肥満が合わさると「サルコペニア肥満」とされ、転倒をしやすくなったり、それによる骨折を招きやすいです。
日常生活での動きがわるくなります。要介護の直前の状況とされるフレイルにもなりやすくなります。
また、サルコペニア肥満になると、高齢男性がうつ状態可能性は3倍近くになるとの研究結報告もあります。
肥満症
・肥満症は、BMI値が25以上。
・内臓脂肪面積が100c㎡以上の内臓脂肪型肥満のケースで、肥満による健康被害が発生して、減量を必要とするケース
肥満による疾病は、2型糖尿病や脂質異常症、高血圧、などを引き起こし、そこから動脈硬化、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こします。
また、ガンを発症しやすくなります。
喉の脂肪が気管を圧迫し、呼吸不全になる睡眠時無呼吸症候群も注意が必要です。
膝や股関節などが変形する関節症のリスクにもなりますし、女性は肥満症が原因で月経異常や不妊にもなります。
腎臓病が、肥満症に合併すると、タンパク尿や透析の原因にもなります。むろん高血圧も見られる場合もあります。
また、肝臓に脂肪が蓄積すると、脂肪肝になり肝臓の機能が悪くなります。
世界保健機構(WHO)によると肥満は世界の死亡原因の5番目となっています。糖尿病患者の4割以上、心筋梗塞など虚血性心疾患の2割以上、悪性腫瘍の約4割未満で肥満が原因の死因とされています。
認知症
高齢者のメタボリックシンドロームが、認知症の発症と関係する報告があります。
調査によるとメタボがあると、軽度認知障害(MCI)から認知症へと移行する危険が高まるとされます。
その上、慢性炎症が重なると、血管性認知症のリスクが高まります(慢性炎症は様々疾病のもとになるとの報告もあります)。
65歳から74歳までの前期高齢者の場合、BMI値が25以上30未満場合、3割半以上、BMI値30以上であれば7割半程度も認知症を発症する危険があるとの研究結果もあります。
ただし、気を付けなければならないのは、75歳以上の者(後期高齢者)は、BMI値が低くとも認知症を発症する危険が高まります。
高齢者は肥満とともにやせすぎにも注意をする必要があります。
肥満症 治療
食事療法・運動療法を敢行し、カロリーのコントロールや改善により減量します。しかし、良い効果が望めない場合、薬物治療を行うことがあります。
まずは、筋トレなどの筋肉運動と、ウォーキングなどの有酸素運動を組み合わせて行うのがよいでしょう(無理をせずに、出来る範囲でおこなってください)。
コグニサイズなどの楽しく行えるものも取り入れると良いでしょう。
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