高齢者 長生き

昨日は、認知医療疾患センターの話をしました
認知医療疾患センターには、「基幹型」「地域型」「連携型」の3タイプがあります。

また、働きとして、「専門医療相談」「鑑別相談」「周辺症状の対応」「関係機関との連携」「連絡協議会や研修会の開催」「情報発信」などがあります。

「自分が認知症かな?」と感じたら、主治医などと相談して、一度訪ねて、ご相談されるのも一つ手です。

本日は、長生きをもたらすホルモンとしてのマイオカインの話をします。

〇本日のテーマ 認知症 医療

〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。

読者への前置き
・精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。

マイオカイン 長寿

マイオカイン スクワット

北欧の論文ですが、太ももの太さと余命の関係を調べたものがあります。

その報告では、太もものサイズが大きいほど、余命が長いと報告されています(筋肉が減少するサルコペニアは、ふくらはぎの太さを計ります)。

つまり、スクワットは、太ももを太くする運動なので、寿命(特に健康寿命)を延ばすトレーニングといってよいでしょう。

また、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)ですが、「筋肉の多い人ほど、骨密度が高い」とのことがわかっています。筋肉が多い人ほど、骨が強いのです。

その意味で、スクワットは骨にも良いことがわかります。
また、ホルモン分泌の誘発には、筋トレが有効との報告もあります。

詳しい過程はわかっていませんが、筋トレがホルモン分泌中枢を刺激すると仮定されています。

また、特に筋トレでもスロートレーニングの効果が高いことが判明しています。

成長ホルモンや性ホルモンなどは、ハードな筋トレよりもスロートレーニングのほうが多く分泌されます。

特に「若返りホルモン」と言われる成長ホルモンは、高齢になっても分泌されるといわれ、骨や筋肉を発達、脂肪の分解、若さ保つことに効果があるとされます。

また、スクワットなどの筋肉運動で、長寿をもたらすマイオカインが分泌されます。

マイオカイン

筋肉自体もホルモンのような物質を分泌しています。筋肉からでる物質を「マイオカイン」といいます。

マイオカインは、だいたいが筋肉が作動すると分泌されます(作動しないとき出されるのもあります)。

筋肉により出されるマイオカインの量は、非常に少ないものですが、身体に筋肉の総量を考えると結果的に多く出されることになります。

マイオカイン イリシン

マイオカインのなかで「イリシン(アイリシン)」と呼ばれる物質があります。イリシンは脂肪組織に働いて、発熱させる働きがあります。

また、イリシンは、BDNF(脳由来神経栄養因子)を増やします。これが海馬に作用し、海馬が活性化します。

海馬が活性化すると、短期記憶などが向上し、物忘れなどが減っていきます。

また、運動により、筋肉でイリシンが作られ、血中に放出され、血液と一緒に海馬に入ることもあります。

マウスに筋肉運動をさせた後、迷路の入り口に置いて、ゴールを目指さした場合、ゴールまでの時間が筋肉運動をさせないマウスより、短くなり成績がよくなるとの報告もあります。

マイオカイン スパーク

さらに、マイオカインの一つであるスパークという物質が、大腸がんの初期、がん細胞を自滅に追い込むことがわかってきました。


スパークを、培養した大腸がんの細胞に与えると、がんは大きくならずに、場合よっては小さくなります。 

大体、自転車でエクササイズを1時間すると、スパークの血液の中の濃度があがってきます。

ただ、実際に運動を行う場合は、自分にあった適度なものにしてください。基本はスロー運動です。

筋肉を増やして寿命を延ばす

ところで筋肉をしっかり維持できれば長生きできるとの研究論文と発表になっています。

つまり、筋肉が少なくなるのを抑えことができると、延命できることを示唆しています。

仮説ですが、マイオカインの影響ともいわれています。筋肉をしっかり維持することが延命に直結するというのは、このような研究からもいえます。
常日頃から、スロートレーニングを継続することが大切です。

シミを減らす

最近の研究では、マイオカインにより、メラニン色素が作られるのが抑えられたり、コラーゲンの生成の助けになり、シミを抑えて肌にハリをもたらすとされます。

マイオカイン 食べ物

マイオカインは腸内環境を良くすることで、分泌が増えると言われています。そのために、納豆、キムチ、チーズ、みそなどの発酵食品を食べると良いでしょう。

また、鮭などに含まれる「アスタキサンチン」を継続的に取ることで、マイオカインを増やすとされます。

また、最近の研究で「ローズマリー油」などの精油もマイオカインを増やすとの報告があります。

ただ、やはり、筋肉を動かしてマイオカインを増やすことが大切。無理のない範囲でスロースクワットなどをしてください。

ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
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