高齢者 関節リウマチ

昨日は介護保険制度について述べました

40歳で介護保険に加入が義務付けられていて、保険料を支払います。

加入者は第1号被保険者(65歳以上の方)と第2号被保険者(40歳から64歳までの医療保険の加入者)に分けられます。

サービスの受給者は、原則として第1号被保険者です。

第2号の者は、老化による疾病、特定疾病により介護認定を受けた場合にサービスを受けられます。

認定を受けると居宅サービス、住居の改築等々のサービスを受けることができます。

本日は、関節リウマチの話です。

〇本日のテーマ 関節リウマチ

〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。

読者への前置き
・精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。

関節リウマチ

関節リウマチとは

関節リウマチは免疫反応が起こり、関節の内面の滑膜かつまくに炎症が起こる全身性の自己免疫の疾患です。

滑膜の炎症により、滑膜が増えて周りの軟骨や骨を溶かし関節に炎症が起ります。

そのため、癒合、脱臼などの関節に変形がおこります。

人口の0.5から1%が発症します。また、女性のほうが男性の3倍程度多いとされています。

関節リウマチ 原因

関節リウマチでは、免疫機能が、自己の関節に働き、痛みや炎症を引き起こします。遺伝的な要因と環境的な要因の組み合わせで発症します。

遺伝的要因に関しては、リウマチに関係する遺伝子が、白血球のHLA-DRBを始め、多くの種類存在します。

一方、環境的要因としては喫煙、歯周病腸内環境の悪化などです。これらなどにより、免疫が活性化させます。

関節リウマチ 症状

症状は、関節のこわばりや痛み、腫、関節の曲げ伸ばしが困難になる(拘縮こうしゅく)です。関節リウマチでは通常1時間以上と長時間続くことが特徴です。

この継続時間の長さが更年期などに現れる関節の症状と違う点です。

全身の関節に症状が生じます。特に起こりやすいのは、手首や手指の関節です。

だいたい、複数の関節に症状がでます。炎症が長期間にわたると、関節の軟骨・骨が少しずつ壊れます。

また、炎症による発熱、全身の倦怠感けんたいかん、食欲の不振体重の減少の症状を伴います。

合併症は、間質性肺炎や血管炎。特に間質性肺炎があることがあります。

関節リウマチに罹患しているかは、以下のことで調べます。

関節リウマチ 血液検査

血液検査では、自己抗体と炎症反応を調べます。

ただ、血液検査が陽性でも必ず関節リウマチを発症しているわけではありません。

リウマトイド因子というものを調べるのですが、これは健康な方でも陽性になる可能性が高いです。

症状や経過から総合的に診断する必要があります。

画像検査

レントゲンや、関節超音波検査やMRI検査も実施されます。

レントゲン検査では手足の骨の表面がかけた状態(骨びらん)かどうか、さらに軟骨の障害による骨と骨との隙間が狭まる状態がないかを調べます。

医療機関によっては、関節超音波検査が行われることもあります。

MRI検査で滑膜の腫れ、骨びらんを詳細に調べることもあります。

関節リウマチ 予防

重症度は個人差があり、いくつかの関節だけで終わるごく軽症な方が大部分を占めます。

また、治療しなくても自然に治まってしまうケースもよくあります。

質の良い睡眠をとる

質のよい睡眠をとることで、自己抗体の異常や、ストレスを低減させます。

ストレスをなくす

ストレスは、自律神経の異常を引き起こしたり、様々な病気の元をつくります。

食事に気をつける

野菜、里いも、豆類、レンコン、山芋などの根菜類、ヨーグルトや魚介類などを摂取すること

加工食品・添加物の多い食品・お菓子・揚げ物の食品はさけるようにしてください。

口の中をきれいにする

口腔内の清潔さもリウマチに関係すると言う研究者もいます。

歯磨きをきちんとしないと腸内細菌と関係して、リウマチを発症する要因となるとも言われています。

関節リウマチ 食事

上記と一部重なりますが、リウマチには、炎症性サイトカインを低下させるもの、関節のこわばりや痛みをやわらげるものなどがよいです。

炎症性サイトカイン、酸化ストレスを減らす食べ物
 バナナ、グレープフルーツ、ブドウ、ブルーベリー、ドライプラム、桃、  りんご

炎症サイトカインを減らし、コラーゲンの減少を防ぐもの
 黒大豆、もやし豆、マメ科の植物、ハーブ

炎症の軽減、合併症を防止
 ジンジャー、ターメリック、スパイス

炎症性サイトカインの減少、骨や軟骨の減少防止
 緑茶、バジルティーなど、です。

関節リウマチ 治療

関節リウマチの治療は基礎療法・薬物療法・リハビリテーション・手術療法が原則といわれています。

どのように治療するかは、治療の選択は、重症度・合併症・日常生活のようすなどを総合的に判断して行います。

関節リウマチは発症してから2年間で急激に進行します。軟骨・骨・関節は破壊されると元に戻せません。

そのため、早期診断・早期治療が重要になります。

基礎となる療法
基礎療法は関節リウマチという病気の理解、程よい運動と休養、食生活など、生活を規則正しく送ることが大切です。

また、上記した喫煙や歯周病が完成リウマチを進行させるので注意をしてください。

薬物による療法
薬物療法は関節の炎症や破壊を抑え、治癒を目指すします。抗リウマチ薬と、効きが十分でない場合に生物学的製剤・JAK(ジャック)阻害薬の使用が考えられます。

第一選択薬は抗リウマチ薬のメトトレキサートです。しかし、間質性肺炎を合併している場合、使用できません。

その時は別の抗リウマチ薬や、生物学的製剤やJAK阻害薬が処方されます。

また、関節の痛みを鎮痛させるため、非ステロイド性抗炎症薬が補助できるに処されることもあります。

リハビリ
関節の保護、通常の動作を助けるために頸椎けいついをほごするカラーや足底版などの装具を使うこともあります。

手術療法
また、薬物やリハビリをを行っても、変形をして関節の障害が残る場合、手術療法が選択されます。具体的には、人工関節と取り替える手術、滑膜をとりのぞく手術、関節固定術等です。す

ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
カテゴリー: 未分類 パーマリンク