高齢者 食事

昨日はストレス性胃炎の話をしました。
ストレス性胃炎の最も発生しやすい状況は、自律神経の乱れからくるものです。

症状としては、「みぞおちの不快感」「胸やけ」「吐き気」「腹部膨満感」「食欲不振」「(胃から出血した場合は)タール便」「吐血」などがあります。

疲労感・肩こり・頭痛・めまいなどの症状も伴うことが多いです。
予防としては、普段から自律訓練法などのリラクゼーション、呼吸法等工夫をしていくと良いかもしれません。

また、ストレス性胃炎を疑う場合は、早めに医師の診断を受けて早めの治療が大切です。

本日は高齢者の食事についてです。栄養ケアを図るほか、噛む力、飲む力の維持に努めなければなりません。

〇本日のテーマ 高齢者 食事

〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。

読者への前置き
・精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。

高齢者 食事

高齢者 食事 機能低下

高齢者は身体機能が低下します。食事が取れず、食事量が減ったりします。また固いものが噛みずらくなり、柔らかいものを好みます。
機能低下には、以下のものがあげられます。

高齢者 食事 味がしない

味覚が衰えると、味が薄く感じられ濃い味を好むようになります。
このことから、しょっぱい食事をすることで、血圧が上がったりします。

また食事が美味しくないので、食事の量が少なくなり、低栄養に陥ったりします。

高齢者 食事 噛めない

咀嚼の低下から、固い食物や繊維質が食べずらくなります。
その結果、柔らかい食物を好むようになります。普段からの歯の健康が大事になります。また、歯周病も予防しなければなりません。

高齢者の咀嚼力を補うために、嚙みやすいよう工夫をします。
たとえば、食物(肉や芋)などを、一口サイズにするとか、固い肉はあらかじめ叩き、柔らかくしたりします。

野菜もとろとろに煮込み、柔らかくすること、野菜の固い部分を取り去ることがあげられます。

高齢者 食事 飲み込めない

唾液の分泌量の減少によって、うまく飲み込めないで、気道や肺に入る誤嚥(ごえん)が起こります。

水分も誤嚥をおこしやすくなりので、注意が必要です。場合によっては誤嚥性肺炎を引き起こします

高齢者の咀嚼力に従って、固形物の水分を多くして、飲み込めるような工夫をしたり、とろみをつけたりして工夫をする必要がもあります。

ミキサーなどに掛けてペースト状にするとか、裏ごしに時間をかけるとか、とろとろに似るとかをして、嚥下(飲み下さす)するくらいに柔らかくするとよい場合があります。

飲み込みやすくすることで、食べ物を舌で整えたり、飲み込む力を助けてくれます。

高齢者 食事 姿勢

食事をスムーズに口に運びずらい姿勢では、食事に集中できないことになります。

そのような姿勢では、誤嚥(ごえん)のもとになります。
また、意識がはっきりとしているときに食事をとるようにしましょう。眠たい状態では、誤嚥のもとになります。

背筋をピンと伸ばし、顎を軽く引きます。椅子の背に、深く腰掛け、足は床につけます。

身体とテーブルの距離が離れている、高さが合わないの場合、不安定な姿勢になり、こぼしたり誤嚥を起こします。

ベッドでの食事は、背の角度をおよそ50度以上になるようにし、頭の下に枕を置き、少し前かがみになります。

仰向けに近い状態は、ベッドと机の距離が離れているため、前かがみになりにくく、顎が上がってしまうため、飲み込みにくくなります。誤嚥を起こさぬように注意が必要です。

高齢者 食事 一人暮らし

高齢者は一人暮らしになると、食事を作るのが億劫(おっくう)になり、パンなので簡単にすませたりします。いわゆる孤食(こしょく)の問題です。

孤食により、低栄養や野菜などをとらなかったりします。それが、かえって(偏食による)肥満や低体重、低栄養、骨粗鬆症、 うつ、死亡と関連することがわかっています。

さらには、食事量が減り、栄養不足により、筋肉量が減り、活力の低下、食欲の低下など、最後には、要介護が必要な状態になってしまうこともあります。

孤食とは、1人で食事を摂ることですが、最近では独居でなく、家族と暮らしていても、気を使わなくてよいので、食事は孤食という方もいます。

本来食事は楽しいはずですが、1人でとる食事はコミュニケーションがなく、ただ、終わらすという行為になりつまらないものです。

高齢者の孤食を防ぐために、家族や友人、近隣の人たちと、食事会、バーベキューパーティー等の共食を行ったりして、共食を推進することも大切です。

1人暮らしで食事が面倒なとき

さまざまな工夫をして、食事のレベルを上げたまま生活をするのは、一人暮らしの場合かなりの根気がいると思います。

誰か食事を共にする人がいつもいると、その人のために食事を作らなければならないという思いが浮かぶと思います。

ただ、一人暮らしの場合は、やはり、食事が面倒な時は食べなかったり、パンやインスタントもので過ごすことがあろうと思います。

そんな時は、食事の宅配を頼んでみるのも一つの手であろうと思います。
栄養士が付いていて、柔らか目の食事を頼めるところ、さらに、あまり高くのない所などがお勧めです。下にお勧めのバナーを貼っておきます。ご利用下さい。

ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
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