高齢者 熱中症

昨日は、高齢者の動機づけについて述べました
動機付けには、外発的動機づけと内発的動機づけがあります。

外発的動機づけは、「他者からの評価」「小遣いがふえる」などの外にモチベーションを上げる原因があります。

一方、内発的動機付けは、自分が好きな趣味や「やりがいを感ずるもの」など、自分の内側にモチベーションを上げるげんいんがあります。

高齢者になると、内発的動機付けが「高い生きがい感」を自分にもたらせてくれます。

ただ、外発的動機づけ出始めたことが、いつの間にか、内発動機付けになって、自分の生きがいを支えてくれることがあります。

さまざまなことから、自分のやりがい、生きがいを見つけていくことが健康でいられる秘訣でもあります。

本日は、高齢者の暑さを感ずる機能の低下です。

〇本日のテーマ  

高齢者 暑さ感じない

記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。

読者への前置き
精神医学と心理学の二方面から人間の様々な心理的な面を述べていきます。

高齢 暑さ感じにくい理由

総務省によると、2022年の夏の時期の熱中症による救急搬送された人数は約、7万人とされています。

そのなかで、65歳以上の高齢者は、約3万9000人で、全体の半数以上を占めるとされます。

高齢者暑さ感じにくい

皮膚の温度センサーは、気温などを脳に伝えます。
その上で、血液や発汗の調節して、体温を調整します。

しかし、高齢になると、皮膚の温度センサーの機能が弱まり、寒いこと暑いことが脳に的確に伝達されないようになります。

脳に伝達されないことから、体温の調節の機能が動かず、高齢の方も行動を起こしません。

暑さを調節する機能の衰え

高齢者になると汗腺が縮小し、汗の量が減り、さらに皮膚の下を流れる血流の量も少なく里為します。

これにより、通常、体に熱がこもると、汗が増やし、皮膚下の血流を増加させて、熱を逃がしますが、それができなくなります。

30度近く、気温があるのに、暑いと感じないこところか、放熱作用もうまくいかずに熱中症になる可能性があります。

高齢者 水分量

高齢者の方は、喉(のど)が乾くのを感じる機能も衰えます。
また、体の保水力も衰えることから、体の中に水分が若い頃より少なくなります。

概算ですが、若い頃は体重の60%が水分であったのが、高齢者になると、50%まで下がることが知られています。

その様な状況では、血管を流れる血液量が減ったり、汗と流す水分量が減ることにより、体温調節がうまくいきません。

高齢の方は、意識して水分を多めにとる必要があります。

認知症 熱中症

アルツハイマー型認知症の場合、適切な服装ができない場合があります。暑い夏なのに、厚い生地の中袖の服を着て来たりします。

また、レビー小体型認知症は多く汗をかいたり、皮膚血管の拡張などがみられ、水分の保全がうまくいかないことがあります(経過はこちらをクイックしてください)。

認知症に陥った場合は、熱中症などいよいよ注意をする必要があります。

高齢者 体温調整

高齢者の体温調整機能のために、常日頃から、軽い汗をかく運動をすることをお勧めします。

有酸素運動である、ウォーキングなどをすることをお勧めします。
おおまたで早めに歩くと、自然に汗をかきます。

また、脱水症状にならないように、運動の前と後には水を飲むことをお勧めします。

運動が初めてとか、久しぶりという人は、初めはスローな動きから初めて、徐々に強くしていくとよいでしょう。

急に体に無理な負荷をかけないことが大切です。

ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
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