高齢者 歯周病

昨日は誤嚥性肺炎について述べました。

誤嚥性肺炎は2020年には、日本人の死因の第6位を占めるなど、毎年上位にランクされています。

嚥下機能(飲み込む機能)の衰えから、食物などと一緒に細菌が気道に入り込むことから、誤嚥性肺炎は引き起こされます。

嚥下機能が衰えた高齢者、パーキンソン病、脳血管障害に陥った人、また低栄養の方が特にかかりやすいとされます。

普段から口の周り、喉の筋肉などを鍛えておくと、予防に資するとされます。

おでこ相撲や、パタカラ体操などを継続されると良いでしょう。

本日は歯周病の話です。

〇本日のテーマ  

高齢者 歯周病

記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。

読者への前置き
精神医学と心理学の二方面から人間の様々な心理的な面を述べていきます。

高齢者 歯周病

歯周病は、歯垢と呼ばれる細菌が原因です。歯垢とは、歯磨きをきれいにしない時に、歯に付着するネバネバした白ぽい黄色の付着物です。

酸素が少ないと歯垢の中にある、酸素を嫌う嫌気性菌が増大します。

この嫌気性菌は、歯肉から身体の中に侵入しようとします。一方、身体は菌の侵入を防ぐために攻撃します。

この嫌気性細菌と、身体の戦いが、歯周病です。

発赤や腫れるなどの炎症が起こりますが、その他、歯周病菌と白血球の戦いの末に出血も起こります。

出血を放置すると、歯垢が歯周ポケットに入り、歯周の組織を破壊していきます。炎症を繰り返します。

この炎症のところから毒性の物質が歯茎(はぐき)の血管を通して全身にめぐります。

この物質が、病気を発症させる原因です。例えば、炎症性物質インスリンの働きを悪くさせ、糖尿病をひきおこします。また、心筋梗塞・脳梗塞も発症させます(生活習慣病の予防も常日頃から図る必要はあります)。

さらに、誤嚥から気管支を通り、肺に入り、誤嚥性肺炎を発症させます。

また、アルツハイマー型認知症を悪化させると言われています。

歯周病の予防・治療を行うことで、全身の様々な病気のリスクを下げることが可能です。日々の歯磨き・口腔ケアを見直し全身の健康につなげましょう。

歯周病予防

歯周病の予防は「正しい歯磨き」「口の中に長時間物を入れない」「歯科医の診断」などがあります。その他次のことが挙げられます。

歯周病の予防は認知症の予防につながっていきます。

歯垢 うがい薬

特に、歯磨きなどをするときに、舌を磨いたり、うがい薬などを使うと良いでしょう。

歯垢と舌苔を除くのに効果的です。歯垢や舌苔を除去し、その中に含有されている歯周病菌などの細菌を洗い流せます。

口腔内環境の維持に効果的です。

注意は、舌を磨くときに、歯磨きのブラシを使うと、舌を傷つけることがあるので、舌ブラシ専用のものを使うのがよいでしょう。

酸性食品

唾液の分泌を良くするために、よく噛んで食べることを心がけるのが大切です。噛むと唾液が出て、唾液は雌雄病菌が増えるのを抑えます。

また、口の中の酸を中和するのに役に立ちます。

さらに、再石灰化をして、歯を修復します。

さらに、賛成の食べ物を控えるようにすることです。酸は葉のエナメル質を溶かして、虫歯を進めます。

酸性の強い食べ物・飲み物は、コーラ、酢ドリンク、スポーツドリンク、クエン酸入りジュース、柑橘果実、果実酒などである。

唾液腺

唾液腺は3つあると言われています。これらを刺激して、唾液の分泌を促しましょう。

まず1つの唾液腺は、耳たぶのやや前方の頬あたりにある耳下腺です。

●マッサージの仕方は、親指以外の指4本を当てて、上の奥歯のあたりを押さえて、後から前に向かって、ゆっくりと10回ほど、回すようにマッサージしてください。

2つめの唾液腺は、顎(あご)の骨の内側で、柔らかいところにある顎下腺(がっかせん)です。

●マッサージの仕方は、指を使って、耳の下から顎の下までを5回くらいずつ押す。

さらに、口腔底の粘膜下で顎舌骨筋の上にあるところです。下の図を参考にしてください。

●両手の親指で顎の下から舌をもちあげるように、グッと10回押してください。

喉や舌を鍛える

最近、医師の興味ぶかい記事を手にしました。ご紹介します。

歯科口腔外科医の平野浩彦先生の推奨する「長生きうがい」です。

うがいをすることで、口のまわりの筋肉や、喉の筋肉を鍛えるという優れものです。

以下は平野先生の著書『のどを鍛える長生きうがい』(文響社)を参考・引用させていただきます。

「長生きうがい」は、次の通りです。

①大さじ2杯程度の水を口に入れて、せんべいをかじるように水を5回ガチガチと噛む。

②大きく右頬の筋肉を意識して、膨らませ、水を右頬に移動。次に、左頬を意識して膨らませ、水を左頬にすぐに移動させます。

③舌・頬の筋肉を意識して、大きく口を膨らませ、口の前方に水を移動させる。次に口をすぼめ、水を後方の喉の方に移動させる。

④水を吐き出して、終わりです。

⑤また、喉トレーニングもあり、①の5回水をガチガチと噛んだら、上を向き(向きすぎないように)喉に水をため、少し口を開けて、ガラガラと音を出して10秒うがいをする。  

ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
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