高齢者 成長ホルモン

昨日は、睡眠について述べました。

睡眠は、レム睡眠とノンレム睡眠があります。レム睡眠は体が休んでいますが、脳は活動をします。

このレム睡眠の時、脳は記憶の整理などを行うとされています。

一部の研究者は、昼間のトラウマ的体験を和らげることも行われているとの説を述べる者もいます。

このレム睡眠とノンレム睡眠は、およそ90分毎に交互に出現します。

大体7時間前後が、良い眠りの目安とされて、質の悪い眠りを続けると、アルツハイマー型認知症などを発症しやすくなると言われています。

本日は成長ホルモンについてです。

成長ホルモンは脳にある下垂体から分泌されます。

〇本日のテーマ  

高齢者 成長ホルモン

記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。

読者への前置き
精神医学と心理学の二方面から人間の様々な心理的な面を述べていきます。

高齢者 成長ホルモン

成長ホルモンは、脳にある下垂体から分泌されています。
成長ホルモンは子供の成長だけに働くホルモンではありません。高齢者になっても、代謝調節、免疫機能、認知機能などにも作用します。

ただ、成長ホルモンの分泌は、年齢を重ねるにつれて、減少すると言われています。

ピークは思春期で、その後、成人期に半減し、70歳代で3割以下の分泌量となります。

成長ホルモンが低下により、疲労、集中力や気力がなくなる、認知機能が低下する、うつ状態に陥ったり、骨密度、筋肉量が低下します。

成長ホルモン低下は、加齢の症状に似ており、成長ホルモンを増やすことで、アンチエイジング効果が得られると考えられる傾向にあります。

成長ホルモン 効果 高齢者

成長ホルモンは次の効果が見られます。

筋力 向上、水分量の増大など 
成長ホルモンは、筋力そのものを増大させ、の瞬発する力や持続する力、体の水分量を増加させます。

意欲 向上 
意欲が向上し、ネガティブから脱する効用、物事に積極的になる効用などが挙げられます。

良質 睡眠 
深い睡眠ができること、疲労感を軽くします。

よく眠れるために、朝から気分爽快になり元気になります。

夜中、ついついと目覚めてしまう人が、成長ホルモンの増大により全く目覚めることがなくなります。

老人性うつ病の恐ろしさを以前のべましたが、これらの効用から、成長ホルモンにより、うつ病からの回復を図ることも期待できます。

心臓病 原因 予防
成長ホルモンが増えると、悪玉コレステロールの減少、善玉コレステロールの増加がみられます。

それにより、中性脂肪の増加など、脂質代謝異常を抑え、動脈硬化の進行を食い止めます。これ心臓病のが原因の場合が多いです。

成長ホルモンは、その心臓病の原因である心血の管障害による死亡リスクが減少します。

認知症 予防
ある研究の報告によると、成長ホルモンを分泌不全の人に投与したら、認知機能改善があったとのことです。

このことから、成長ホルモンは、認知症の予防薬として期待されるに至っています。

糖尿病 予防
成長ホルモンを投与すると、内臓脂肪が減少します。

内臓脂肪の減少は、インスインスリンが効きやすくなるとされます。このことから、糖尿病予防の効果も期待されています。

成長ホルモン デメリット

成長ホルモンを分泌させる身体の機能を活性化させる方法と、外から成長ホルモンを身体に投与する方法があります。

身体の中で成長ホルモンを作るのは、デメリットはあまりありませんが、体の外から成長ホルモンを注入する場合は、デメリットがあります。

それでは、外部から成長ホルモンを投与するデメリットはなんでしようか?

まず、第一に、むくみや筋肉痛が起こるとされています。

また、成長ホルモンは、細胞を増植させることから、がんの増殖促進の可能性があるとの報告もあります。

投与前に医師の診断を受けて、ガン発症のリスクがあるかないかの評価されると良いでしょう。

成長ホルモン分泌 促進

それでは、成長ホルモンを身体の力により、分泌させるためには、どうすれば良いでしようか?

成長ホルモン 運動

以前、ウォーキングや柔軟運動の有効性を述べましたが、成長ホルモンでは、筋トレが有効になります。

最近の報告によると、10分程度の運動でも、分泌されるとのことです。

短時間の強い運動の筋トレでは有酸素運動よりも多量に分泌されるといわれています。

成長ホルモンは、筋肉の疲労物質に反応すると言われています。

疲労物質が多量だと成長ホルモンも脳下垂体から多量に分泌されます。

また、筋肉量が多い人は、疲労物質も多いといわれます。つまり成長ホルモンも多くなります。

つまり、筋肉の量を多くして、疲労する運動を少しずつやることがポイントです。

成長ホルモン 空腹

以前腹八分目が、老化防止に良いことを述べました。生徒ホルモンでは、さらに空腹がよいとされます。。

空腹の時に成長ホルモンは血糖値を上昇させるので空腹の時ほど分泌されます。逆に満腹の際は分泌が制御されます。

若さを保つためにも、運動を習慣化出来る様にしたほうが良いでしょう。

ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
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