
基本的に筋トレをすると、成長ホルモンが分泌されます。
ただ、ウォーキングやジョギングなどの、有酸素運動と合わせて行うと、効率的に血糖などをコントロールできるようになります。
また、筋肉量を増やすことから、基礎代謝がふえるので、より有酸素運動が効いてきます。
筋トレと有酸素運動の組み合わせは、リバウンドも少ないと言われています。
具体的には、ウォーキングとスクワットなどをうまく組み合わせると(もちろん別の方法でもOKです)、生活習慣病を避け、成長ホルモンの分泌が増加します。
本日は、心臓疾患(狭心症、心筋梗塞)についてお話します。
〇本日のテーマ 高齢者 狭心症
〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。
〇読者への前置き
精神医学と心理学の二方面から人間の様々な心理的な面を述べていきます。
高齢者 狭心症
狭心症
狭心症とは、心臓を覆っている冠動脈(かんどうみゃく)が、狭くなり、酸素や栄養分が心臓に、運ばれなくなる病いです。
類似した病気に、心筋梗塞(しんきんこうそく)とがあり、これらの病は、虚血性心臓疾患とされています。
「虚血性」とは「血液が足りない」いうことです。虚血性心臓疾患は、脳卒中やガンとともに3大疾病(しっぺい)と呼ばれています。

狭心症 心筋梗塞
狭心症は冠動脈がせまくなり、わずかに血流がある状態であります。
一方、心筋梗塞は冠動脈がふさがり、血流がなくなった状態です。
血流がないと、栄養分、酸素が運ばれないため、心筋が壊死(えし)します。
だから、心筋梗塞は大変危険な状況です。狭心症では、胸などの痛みが15分程度と一時的です。
しかし、心筋梗塞では30分以上継続し、痛み等が続きます。
狭心症から心筋梗塞へと進行する場合もありますが、狭心症に罹った人が突然心筋梗塞に陥るケースが、多数あるとの報告もあります。

狭心症 自覚症状
狭心症の自覚症状は、胸が締め付けられる圧迫や痛みを感じることがありますが、放散痛(関連痛)と言って、他の部位が痛む場合があります。
放散痛には、奥歯、肩、腕、みぞおち、背中などに痛みを感じることがあります。
また、肩こりと思っていたら、狭心症だったり、食べ過ぎで胸焼けと思っていたら、狭心症のことがあります。
だいたい、上半身に起こり、体の左側に大部分が起こります。
放散痛は、心臓から脊髄を伝わって脳に痛みか伝達される時に、他の神経に伝わってしまうことに原因があるとされます。
高齢者 狭心症 特徴
上のような症状の他に、胸苦しさや吐き気、めまい、食欲不振、元気がないなどの非典型的な症状があります。
一部の報告では、80才以上の心筋梗塞に陥った方の半数以上が非典型的な症状を見せるとされます。
また高齢者の方は心不全を合併したりするので、いつもと違う症状を認めた場合は、医師の受信をすみやかに受けたほうが良いでしょう。
狭心症 原因
狭心症の原因は、だいたいが冠動脈の動脈硬化によります。高血圧などの要因で血管が硬くなり、柔軟性を失った状態です。
動脈硬化が進行すると、血管が厚くなり、血管を狭くします。
コレステロール等が付着して、血管壁にコブができます。プラークと呼びます。
悪玉コレステロールが大増加と、内皮細胞(一番内側の細胞)の傷のすき間から、悪玉コレステロールが血管壁の中に入ります。
冠動脈のすき間から、免疫細胞などがそこに入り込んで、プラークが大きくなり、血管を狭めます。

高齢者 狭心症 治療
狭心症 カテーテル 高齢者
検査の後、心臓カテーテルでの治療が必要か判断されます。
カテーテルによる治療後、薬物の治療を行います。
足の付け根の動脈・静脈、または手首などの動脈から、管(カテーテル)を挿入します。麻酔は部分麻酔です。
狭くなった冠動脈まで、カテーテルを差し込んでいきます。

最後に、先端に風船のついた管(バルンカテーテル)で血管を拡げます。風船を膨らませて、ゆっくりと、血管のプラークを押すようにします。
また、特殊な金属のメッシュ構造の筒(ステント)を留置し、再びせまくなるのを防止します。

これを書いている筆者も、カテーテルを受けましたが、負担がかからない治療法です。正直言って「もう終わった?」という感じでした。
腕の良い医師にかかると、とても短い時間で、手首などの動脈から入れたカテーテルで、狭心症の治療を行い、負担があまりかかりません。
冠動脈バイパス手術
冠動脈バイパス手術は、胸を切開して、狭心症などを引き起こしている冠動脈の先に迂回路(バイパス)を創るものです。
全身麻酔で行い、体の他の部分から取り出した血管を、針と糸で、縫い合わせていきます。
脚の大伏在静脈や、肋骨の内胸動脈、手首の橈骨動脈、胃の胃大網動脈などをバイパスとして使います。
手術は2通りあります。心臓を止め、人工心肺装置を使うやり方と、心臓を動かしたままで行う方法があります。
負担がきるので、患者さんの年齢、健康の状態などを総合的に判断する必要があります。
狭心症 予防 運動
それでは、狭心症などの虚血性心臓疾患を防ぐのは、どうしたらよろしいでしようか?
狭心症など、虚血性心臓疾患の多くは生活習慣病が原因と言われています。
高血圧や脂質異常症が発症の原因です。予防のためには、食事、睡眠、運動不足など生活習慣を整えることが大切です。
また、喫煙、過剰な飲酒、ストレスなども発症の要因となる可能性が大きくなります。
さらに、狭心症を発症した場合早く治療を受けて、開再び起きないよう医師の指示に従う必要があります。
昨日解説した、筋トレと、有酸素運動の組み合わせが、中性脂肪等を減らし、血圧を正常に保てます。
また、ここでも、成長ホルモンの分泌を増加させることで、虚血性心臓疾患に陥るリスクを減らすことが可能です。
また、DHAやEPAのサプリをご利用することを望みます。これは以前ご紹介しました。
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