高齢者 パーキンソン病

昨日は狭心症を中心にお話をしました。

狭心症と心筋梗塞は心臓に栄養を運ぶ冠動脈に血液が流れなくなる、虚血性心臓疾患です。

狭心症の自覚症状は、胸が締め付けられる感じや、胸の痛みを感じたり、奥歯、肩、腕、みぞおち、背中などに遺体を感ずる放散痛(ほうさんつう)を感じます。

しかし、80歳以上の高齢者の狭心症は、胸苦しさや吐き気、めまい、食欲不振、元気がないこととして現れたりします。

なので、狭心症と分からないで危険にさらされることもあります。周りの方は、いつもと違う様子が見られるかどうかを気にかけて上げることが必要です。

狭心症はカテーテル方があり、手術に比べると、とても体の負担が軽くなってきています。

ただ、やはり命を縮めることにならないように、昨日述べた、筋トレと有酸素運動の組み合わせが大切になります。

本日は、高齢者のパーキンソン病について述べます。

〇本日のテーマ  

高齢者 パーキンソン病

記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。

読者への前置き
精神医学と心理学の二方面から人間の様々な心理的な面を述べていきます。

高齢者 パーキンソン病

高齢者 パーキンソン病とは

パーキンソン病とは、体がふるえる、動作が緩慢になる、筋肉の固縮、手足が動かしにくい、転びやすくなるなどの姿勢の保持の障害の症状を特徴とします。

原因は脳間物質のを伝えるドーパミンが減ることと言われています。

パーキンソン病は高齢者が陥りやすいといわれ、50歳以上の方多いとされています。

ただし、若年パーキンソン病の場合は、40歳以下の人でも発症することがあります。

ドーミン神経細胞は、高齢になると自然に減少し、ドーパミンの分泌がへってきます。パーキンソン病の人では、さらに減少が速いです。

ドーパミン神経細胞の減少する理由は不明ですが、ーーパミン神経細胞にα(アルファ)シヌクレインと言われるタンパク質の蓄積が関わっているとされます。

生活習慣などの違いで、パーキンソン病の発症に差はないとされます。

パーキンソン病 症状

パーキンソン病の症状は、「振戦(ふるえ)、筋強剛(筋肉の固縮)、動作の緩慢、姿勢の反射障害」などの運動症状が見られます。

また、自律神経の障害、認知の障害、嗅覚の障害、睡眠の障害、精神の障害などの非運動症状もあります。

【運動症状】

●振戦
椅子に座り、膝に手を置いている場合など、静止している際に手足のふるえの症状が見られます。

●筋強剛
膝、肩、指などの筋肉が固くなって、スムーズに動かしづらくなります。自分ではあまり感じず、他人に手足や頭部を動かされたときに抵抗を感じることもあります。

●動作の緩慢
動きの遅さが目立ち、細かい動作を行うのが難しくなります。
「すくみ足」(歩行が難しくなる)と呼ばれる症状が見られる場合があります。

●姿勢反射障害
体のバランスがとれず、転びやすくなります。この症状はパーキンソン病を発症して数年経ってから起こることが多いです。

【非運動症状】

●自律神経症状
立つとめまい、食後のめまい、不自然な発汗、体のむくみ、便秘や頻尿、性機能の障害などが見られることがあります。

●認知の障害
計画を立てて、遂行をする機能障害や、もの忘れが頻繁におこる認知機能障害が見られることがあります。

●嗅覚の障害
においを感じる機能が不全になることがあります。

●睡眠の障害
不眠や覚醒の症状や日中に眠くなる症状が見られることあります。

●精神症状うつ症状、アパシー(ものごとの無関心、日常生活を送る気力がなくなる状態)が現れることがあります。

※また、疲労、疼痛、体重減少もみられます。

パーキンソン病 治療

治療は、薬によるものと、手術によるものが知られています。

パーキンソン病 薬

薬は、レボドパとドパミンアゴニストと名前がついている薬です。
脳の中で、レボドパはドパミンに変換され、症状を緩和します。

ドパミンアゴニストはドパミンの作用を補助する効果があります。

また、抗コリン薬等の薬が複数ありますが、これらの薬を組み合わせ、投与が行われます。

パーキンソン病 手術

手術は、脳深部刺激療法が主流です。脳に電極を埋め込んで脳の一部を刺激し、症状を改善します。

パーキンソン病 予防

運動による予防

運動するをしてドーパミンの分泌を増やすのが良いといわれています。

水泳・ジョギングなどが良いと言われていますが、体が硬い人は、パーキンソン病になりやすいので、柔軟運動は効果的と言われています(以前、ウォーキングによる有酸素運動を説明しました)。

食事による予防

乳製品や、果物・肉などが少ないとかかりやすいと言われています。

また、チロシンという物質がドーパミンの材料になると言われています。

豆腐・納豆などの大豆製品、チーズ・牛乳などの乳製品、さらに、落花生やアーモンド、たらこ、かつおなどに含有されています。

チロシンは、集中力を高め、やる気がでるとされ、うつ状態にも良いとされます

キノコのヤマブシタケは、動物実験でパーキンソン病の予防に効果があるとされます。↓下の写真:ヤマブシタケ

また、コーヒーや緑茶など、カフェインを含んだ飲み物を飲むと予防になると、これお動物実験で示されています。

ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
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