
普通、認知症の進行は何年もかけて進行するものですが、急性に進行するものがあります。
例えば、狂牛病に代表される「プリオン病」なのです。
ふらつき、不規則な震えが起こり、3カ月から4カ月で無言になっていきます。さらに全身の衰弱、肺炎などを起こして死に至る恐ろしい病気です。
また、自己免疫性脳炎というものがあり、若い女性がかかりやすいといわれました。
2007年に卵巣腫瘍にかかった女性の血液や髄液から、異常な免疫抗体が見つかり、この病気が提唱されました。
その後、さまざまな免疫抗体が見つかっています。事前に医師のもとで相談をするのも良いかもしれません。
本日は高齢者のうつ病です。以前解説した記事より、やや詳しく解説をします。
高齢者 うつ病
高齢者うつ病
高齢者のうつ病は、「配偶者の死」などの何らかの契機(その他のストレスとライフイベントの関係はこちら)があります。
脳内の神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリンの量が減少が見られ、情報伝達がスムーズになされないことに原因とされます。
このことから、神経伝達物質の働きが悪化から起こる疾患ということになります。

高齢者うつ病 特徴
うつ病の初期では、極度の疲労、不眠(過眠のあります)、食欲の低下(過食もあります)、いろいろな病気にかかり、慢性化するなどの体調の不良などがあります。
また最近は肥満からも発症するとの報告もあります。
進行も数週間から数カ月と幅があるものの、認知症に伴ううつ病と比べて、急速です。
「生き甲斐がなくってしまう」「漠然とした不安」を訴えることが多いのと言われています。
さらに、うつ病は一般に三大妄想「罪業妄想(悪いのは私と思うことなど)」「貧困妄想(お金がないと思うことなど)」「心気妄想(体の〇〇がわるいと思うことなど)」が現れますが、高齢者のうつ病は、貧困妄想と心気妄想が強く表れることがあります(高齢者うつ病 妄想)。
物忘れなどの記憶の障害がよく見られます。
高齢者のうつ病では、集中力が低下とともに、新しい物事を覚えずらくなります。
この新しいことを覚えられなかったり、疲れやすし(体調がすぐれない)などにガックリとくることが多いです。
うつ病では、この覚えずらいことを「悩む」のが、認知症では物忘れそのものを否定するよすが多いです。
うつ病の症状全体に言えることですが、午前中にひどくなり、夕方にかけて改善する傾向がみられます。
高齢者うつ病 治療
認知症のうつ病との見分けが必要です。
ボーとして過ごしている様子や、受け答えが変であることから、認知症だと思って医師の診断を仰いだら、うつ病だったとの話も聞きます。
様子がおかしいと思ったら、必ず、専門機関を訪ねるようにしてください。なるべく早く対応をすることが必要です。
うつ病は他の病気と同じで、対応が遅れると治りが悪くなったり、再発を繰り返したりします。
精神的な専門機関を嫌がることがあるので、かかりつけの医師から、紹介状などをもらうようにするとよいでしょう。
処方は、抗うつ剤がなされることが一般的です。神経伝達の状況が改善されるので、気分が落ち着いて、落ち込んだ気持ちが治ってきます。
ただ、副作用(口の渇き、便秘など)が考えられるので、医師の指示に従ってください。
また、うつ病がよくなっても、常に新しいことにチャレンジしたり、趣味などを通じて、仲間と交わったりするすことが大切になります。
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認知症 うつ病
以前、認知症にかかった時の見分け方の代表例を解説しました。認知症と高齢者のうつ病は、さらに見分けることが難しいです。
認知症でうつ病に見える時、実はうつ病で認知症でない場合、更に、うつ病と認知症を合併している場合もあります。
これは安易に判断が出来ないので、やはり医師などの専門家の診断が必要になります。
認知症、うつ病、両方を発症している場合など、対応がそれぞれちがいます。
得に、うつ病と認知症の合併は困難を極めるとされます。うつ病と認知症の両方をみていく必要があります。