高齢者 夜間頻尿

昨日は毛細血管の老化について話しました。

毛細血管は「Tie2(タイツー)」という酵素を活性化すると、毛細血管の老化がしにくくなります。

Tie2は「アンジオポエチンー1」という物質により活性化されます。このアンジオポエチンー1は加齢とともに減少して、一説には45歳から急激に減るとの報告もあります。

そこで、食べ物から、アンジオポエチンー1を取る方法があります。

ルイボスティー・シナモン・ヒハツなどからとれると言われていますが、大量にとると、胃腸や肝臓に負担がかかるので、注意が必要です。

本日は、「夜間頻尿」について述べます。

夜間頻尿

高齢者 夜間頻尿 原因

日本の大学や、海外からの報告によると、夜中に2回以上お手洗いに行く人は、行かない人に比して、短命になると報告されています。

夜間頻尿は、水分摂取・体の機能の低下による夜間多尿、膀胱の容量が減ること、さらに睡眠障害に原因が分かれます。

それぞれについて説明します。

水分摂取・体の機能低下による夜間多尿

夜間だけ、尿が多量になり、何度もトイレに起きるます。65歳以上の方で、1日の尿量の夜間尿量の割合が約3割を超えるとき、夜間頻尿とされます。

寝る前の水分の過剰摂取、薬剤の原因がまず考えられます。
また、そのほか、心不全、ホルモン機能の乱れ、腎機能障害なども原因として考えられます。

また、寝ている時に呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群の人も夜間多尿に陥ることがあります。

膀胱容量の減少

少量の尿しか膀胱に貯められず、1日中、頻尿になります。原因は以下の通りです。

⚫️膀胱が過活動になること
少量に尿しか溜まっていないのに、膀胱が勝手に収縮してしまい、尿意の切迫感がでてきます。

また、脳卒中、パーキンソン病等の脳や脊髄の疾病で発病することもあります。

⚫️前立腺の肥大になること
前立腺が肥大し、尿が体外に出にくくなり、結果として膀胱が過敏になります。

また、間質性膀胱炎などで夜間頻尿になる可能性があります。

⚫️睡眠障害による頻尿

睡眠障害により、眠りが浅くてすぐ目が覚めてしまうために、目が覚めるごとに気になってトイレに行きます。

これは、ぐっすりと眠ることで頻尿が収まってきます。

高齢者 夜間頻尿 対策

自己チェックの方法について

まず、自分が夜間頻尿かをチェックする必要があります。

そのため、ノートつかって、朝起きてから24時間後の翌日の朝までの排尿量と排尿した時間を記録するものです。

計量できるコップを使って、尿を入れて図ります。

夜間の排尿の量が、一日の排尿の3割を超えているかどうかを注目します。また、一回の排尿の量が多いか少ないかを調べます。

また、記録を持って、医師のもとに行くとより適切な治療が可能となります。

高齢者 夜間頻尿 薬

⚫️疾患(例えば、糖尿病、心臓の疾患、腎機の機能障害、睡眠時無呼吸症候群等)などが原因となっている場合は、基礎疾患の治療が重要です。

デスモプレシンという夜間の尿量を抑える薬が処方されることもあります。

⚫️膀胱容量の減少過活動膀胱では、抗コリン薬、β3作動薬を使います。

⚫️前立腺肥大症では、α1遮断薬、PDE5阻害薬など、状況に合わせて服用します。

間質性膀胱炎などは、手術を視野に入れた治療が必要となります。

⚫️睡眠障害を原因とする夜間頻尿には、安眠が出来るような環境作りが必要になります。

高齢者 夜間頻尿 対策

⚫️足を高くして15分ほど仰向けになる

日中、横になり、15分ほど、足を10センチから、15センチほど高くして、仰向けになると下半身にたまった水分が体の中に降りてきて、夜間の頻尿が収まってくる方法があります。

ただ、この方法はそのまま寝てしまうと、夜眠れなくなるので、15分で止めること、さらに、就寝前にやっても効果がないと言われています。

⚫️ウオーキングをする。

 夕方近くに、ウオーキングをして、ふくらはぎの筋肉を動かすことで、下半身にたまっていた水分を持ち上げます。また、筋肉運動と合わせることで、肥満を抑えます。成長ホルモンの分泌も促せます

⚫️スクワットが膀胱を柔らかくする

これはスクワットをやっている経験者からの報告です。

スクワット運動をすることで、膀胱やその周りの筋肉が動き、膀胱がマッサージされる感じになり、膀胱を柔らかくします。

毎晩10回(なれたら少しずつ20・30回に増やす)を1週間から2週間続けて、夜間頻尿が減ってきたとの報告もあります。

※ただ、医師の診察を一度受けることをお勧めします。

夜間頻尿があるときは、糖尿病なども注してください。忙しく医者に行けない人や、医者に行くことをためらう人など、下のキットをご利用ください。
  ☟男性用・女性用があります。精度は病院で受けるのと同程度です。

おうちでドック(女性用)のご購入はこちら

ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
カテゴリー: 未分類 パーマリンク