高齢者 歯の健康

昨日は、訪問介護の話をしました

訪問介護は、利用者が自宅で自立生活が可能なように、訪問介護員が自宅を訪問し、食事・入浴などや、掃除・洗濯などの生活の援助をします。

訪問介護でのサービスは、通常「身体介護」・「生活援助」の2種類です。

「身体介護」のサービスとは、食事介助、入浴介助、排泄介助身体に直接触れる介護です。
生活援助とは、掃除・洗濯など、家事を遂行するのが、難しい場合の日常生活支援のことです。

要認定を受けた人は、訪問介護を受けられます(但し、要介護1の場合制限がされていることが多いです)。

自分で食事などを作るのが大変な場合は、食事を外注するのも一つの手です。
ご利用ください。一食600円前後ですが、病気になった場合(進行した場合)、いろいろお金がかかることや、台所に立つ手間が省けるので、心身ともに楽だと思います。


本日は、長寿と歯の関係です。

〇本日のテーマ 長寿 歯

〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。

読者への前置き
・精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。

長寿 歯

平成元年に、日本歯科医医師会と厚生省(今の厚生労働省)が協同してはじめた運動に、「8020」運動というものがあります。

80歳までに20本の歯を残せば、「健康で楽しく食生活送れる」というものです。

健康の考えが行き渡るようになり、現在は80歳以上の半数が20本以上の歯を温存しています。

歯の健康を保つことで心身の老化を予防することにつながります。

自分の歯でしっかり噛み締めると、良い食生活を送れます。

また、咀嚼(そしゃく)は脳の血流を増やすので、認知症予防になります、

高齢者にとって、歯の健康を含めて、口腔ケアは、介護予防につながります。

口は食べることは無論のこと、息をする、言葉を発する、笑うなどの重要なはたらきを司(つかさど)ります。

口の健康を保てないと、心身の健康に様々な弊害をもたらします。

(ただ、以前お話ししましたが、鼻から呼吸するのではなくて、いつも口から呼吸することは、さまざまな弊害があります。注意が必要です。)

以下の事に注意を払うことが必要です。

高齢者 歯の変化

加齢とともに、歯と歯肉の境目がすり減ったり、歯肉が短く後退するのにつれて、露出した歯の部分がむし歯になったりします。

歯肉が短くなった歯根に、歯垢や歯石が付着しやすくなります。入れ歯があたったりして炎症が起こります。

また、加齢と共に、唾液量が減り、舌や粘膜が変化します。細菌が口に残ったり、口臭の原因や味覚障害などになります。

さらに、歯(入れ歯)に付着した細菌を十分に取り除かないと、それが細菌の栄養となり、増殖します。

入れ歯の不都合

入れ歯は、使用するうちにすり減り、歯・歯肉が変化することで合わなくなります。このことにより、噛みづらくなったり、口を傷つけます。

そうすると、かむ力を維持できず、栄養の吸収が悪化します。活動を控えたり、表情も乏しくなります。

さらに、上記した唾液の少なさによる細菌が増え、嚥下機能の低下などと相まってお口のはたらきにもトラブルが起こります。誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)などをおこしやすくなります。

歯周病

若い時に歯周病になって、気づかずに、時間が経過して、歯周病が進行している場合があります。

歯周病にかかると、歯周病菌が骨を溶かします。

最後には、歯肉が下がり、最終的には歯が抜け落ちます。抜けた歯のままだと、食事がうまくできないことになり、全身の健康状態も悪くなります。

誤嚥性肺炎

高齢になり、口や口の周りの筋肉が落ちて、嚥下機能が悪くなると、唾液や食物があやまって気管へ入りやすくなります。

唾液や食物と一緒に細菌が肺の中に入り、肺が炎症をおこし誤嚥性肺炎になります

高齢者になるにつれ、誤嚥性肺炎により命を落としたりすることがあるので、注意が必要です。

歯ぎしり

高齢者になると、歯ぎしりにより、歯がもろくなります。

歯ぎしりは、場合よって、100キロの力がかかります。

もろくなった状態のまま、かむことで、歯がかけたり、割れたりします。

虫歯の治療で神経を抜き取った歯は割れやすいと言われています。

唾液の働き

口の中の健康を守るためには、唾液が十分に出ることが必要です。

唾液は、1日1~1.5リットル分泌されます。歯や口の粘膜を守ったり、むし歯の予防をするなど、さまざまな効果があります。

●口の乾燥を防ぐ
●消化を助けるはたらき
●口の中の衛生を良くし、口の粘膜の保護
●歯を石灰化することで、歯を守る
●口の細菌の増加を抑える。
●酸・アルカリを弱化する

歯の健康を保つために

まず、歯磨き粉をフッ素入りのものすることをお勧めします。
フッ素は歯の再石灰化をして、歯を修復します。

また、歯磨きをして口をすすいだ後、口の洗浄剤で、歯ぐきと歯周ポケットを洗って、殺菌と歯垢予防をすると良いでしょう。
ある程度の虫歯と歯周病予防になるはずです。

また、定期的に歯医者に通って、歯垢や虫歯、歯茎のチェックを受けると良いでしょう。

歯ぎしりがひどい場合は、歯医者に相談して、マウスピースを利用して下さい。
また、眠りの質を良くすると、歯ぎしりが減っていきます。

ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
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