
昨日は、擬音語(ぎおんご)や擬態語(ぎたいご)が無意識にダイレクトに響くことを述べました。
姿勢を良くして仕事をするときに「姿勢を正しく、仕事をしなさい!」というよりも、「背筋をピーンと伸ばして、サクサク仕事やろう」と擬態語を上手く使うと、より効果的に伝わる場合があります。
擬音語や擬態語をうまく活用して、自分、さらに他人の心と体を「ポジティブ」のコントロールして、幸せな日々を送るように工夫をしてください。
さらに擬態語に動作を加えると効果がより強くなります。
あまり公然と言ってはいけないことを平気で口に出す人に、「シッ。だめ」と言いながら、人差し指を口の前に立てると、より強い禁止になります。
こちらも生活の中で工夫をしてください。
本日は、ポジティブなとらえ方が、危険な状況に陥る場合を解説します。
〇本日のテーマ 高齢者 詐欺被害
〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。
〇読者への前置き
精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。
高齢者 ポジティブな考えから危険な状態への場合 詐欺被害について

大雨が降っているのに、「警報がでていないので大丈夫」「大したことはない」とポジティブに物事を捉えて、逃げ遅れることがあります。
ポジティブな思考方法は、それはそれで大切なことですが、時に危険を察知できずに、危険な状況に陥ることがあります。
上記した、大雨や、地震などはもちろんのこと、「ふりこめ詐欺」などの他人に騙されることもそうです。
脳内ホルモン「オキシトシン」
オキシトシンは、視床下部後葉からでてくるホルモンです。
高齢になるにしたがって、この「オキシトシン」が増えていきます
最近になって、オキシトシンは扁桃体や大脳皮質など、脳の中において作用するといわれています。
例えば、オキシトシンは精神的な安らぎの元となる神経伝達物質のセロトニン作動性ニューロンの働きを促進します。
その結果、ストレス反応を抑え、人と交わったりする社会的行動への不安を減少させ、他人に対する信頼感を増加させるとされます。
つまり、高齢になるとオキシトシンが多く分泌して、他人を信用しやすくなるのです。
そのような脳内環境のところへ、「ふりこめ詐欺」の電話がかかってくると、ついついと信用しやすくなります。
オキシトシンは、人間関係などをポジティブにとらえるための大切なホルモンですが、ポジティブにとらえ過ぎて、自分の置かれた危険な状況を察することができなくなります。
また、認知機能の低下も手伝って、頭が混乱したまま、他人の言うことを信じてしまうこともあります。
子供や親族、友人たちがしっかりとその辺りを把握して、お年寄りを守ってあげることが大切です。
高齢者 生活満足度
普段生活に満足している高齢者の方は、常に他人を信じてしまいがちになります。
上に述べた脳内の環境が上記しているようになっている上に、満足していることから、不安や危険を察知しにくい状況になっています。
そうすると、「ふりこめ詐欺」などの詐欺にだまされやすくなります。
生活に満足していない高齢者は、ストレスがたまると、「私は間違っていない」という思考に走りやすくなる可能性があります(これは、高齢者だけに限ったものではありませんが)。
周りが心配して声をかけても「私は間違っていない」「余計なことをいわれる筋合いではない」とします。
くれぐれも注意が必要です。