
混合型認知症は、アルツハイマー型認知症と脳血管型認知症の組み合わせが多いのが現状です。
ただ、アルツハイマー型認知症とレビー小体型認知症など、他の場合も見られます。
とにかく、複数の認知症の症状が現れてくるので、介護をする人は介護疲れに陥る可能性があります。
初期においては、時間が分からなくなったり、季節が分からなくなったりします。中期においては、人や場所が分からなくなり、暴力や暴言が現れたりします。
後期は日常生活が送れない、声をかけても反応がない場合もあります。予防は適度な運動、適切な食べ物を食べられることが大切です。
本日は、サイコぺニアと少しフレイルの話しをします。
〇本日のテーマ 高齢者 サイコぺニア フレイル
〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。
〇読者への前置き
精神医学と心理学の二方面から人間の様々な心理的な面を述べていきます。
サイコぺニア フレイル
サルコペニアとは
「サルコペニア」とは、加齢とともに、筋肉量が急激に減少する状態をいいます。
65歳以上の高齢者に多く、特に75歳以上になると急に増えてきます。
高齢者の6%から12%がサルコペニアであるとされています。
歩く速度の低下、日常生活の動作もむずかしくなります。バランス機能の低下し、転倒による骨折の危険性が大きくなります。
さらに、糖尿病、肺炎なかかりやすくなるとの報告もあります。
また、「フレイル」に陥りなりやすいといわれます。

フレイルとは
以前、フレイルについて述べました(その際に炎症についても述べました)。
サルコペニアの人は、「フレイル」に陥りやすいとされています。フレイルは身体や気力が衰弱して、要介護になる手前の状況です。
2014年に日本老年医学会が、要介護と健康の間を「フレイル」としました。
このように名づけることで、様々な高齢者の問題を一つにし、高齢者の状態を把握し、社会全体で老化にともなう現象に立ち向かおうとしました。
すなわち、身体的機能障害、認知機能障害やうつなどの精神や心理の問題、独居などの状況、経済的困窮等の社会的な問題が含まれる多様な概念です。
75歳以上の人はフレイルから、要介護になる場合が多いです。しかし、フレイルに陥っても、早めに対処することで、健康に戻る場合があります。
サルコペニアから、フレイルに発展することが多いです。
デスクワークなどによって、ふだん筋肉をあまり使わない人は、65歳以下でもサルコペニアに陥る可能性があります。
サイコぺニアにかかりやすい人
●タンパク質をあまり食べない、75歳の高齢の人で痩せている人。
筋肉量を保つためには、ある程度のたんぱく質を食事で摂らなければなりません。それが、ないと筋肉の量が落ちてくることがあります。
●メタボで脚の筋肉が少ない人
メタボや肥満であり、運動をしていない人です。肥満と筋肉の量が少ない「サルコペニア肥満」が見られます。
体重の重さの割合に、筋力が弱いため、転倒しやすくなります。また、その際の骨折も注意が必要になります。
●若い女性でダイエットを良くする人
タンパク質をとらないことから、筋肉量が落ちてくることがあります。
ダイエットで脂肪の量が落ちてくると同時に、筋肉が落ちてきます。運動をして、タンパク質を摂取しながらのダイエットが大切です(むろん、その他の栄養素も必要です)。
サイコぺニアのチェック
サルコペニアのセルフチェックは次の通りです。
●歩くのが遅くなった。例えば信号が青から赤になるまで、交差点を渡り切れない。
●手すりにつかまって、やっと階段を上がれる。
●ペットボトルのキャップを開けられない時がある。
●両手の親指と人差し指で「指輪っか」を作って、足のふくらはぎの一番太いところが輪っかの中に入る。

特に最後の「指輪っかテスト」は、指輪っかの中に、ふくらはぎの太いところが入ると危険信号なので、特に注意が必要です。
ちょうどつかめる場合も、サイコぺニアを疑う必要があります。
食事の宅配について
高齢になると食事を作るのが億劫になります。また、ついつい好きなものとか食べて、自分の身体を保つ栄養素を摂らなくなることがあります。
そうすると、上記したサイコぺニアから、フレイルに陥り、寝たっきりの状況に陥ることもあります。
億劫なことを何とかクリアして、また、高齢になってからの必要な栄養を摂る場合は、専門の業者に安い食べ物を配達してもらうのが良いと思います。
どうぞご利用ください。高齢者の方が食べるように調整されています。
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