人間関係に疲れた時のリセット方法 / パニック障害 接し方  / ポジティブシンキング 「他人の意見に左右されない」

パニック障害に陥ると、場合によっては人間関係がギクシャクすることがあります。
以前、お話しましたが、例えば、パニック障害から、依存が強くなり、何をするにも他人に依存するようになると、依存されるほうは苦痛を感じます。

パニック障害から、イライラしたり、怒りを表出するようになると、これもまた、周りの人は苦痛を感じます。

つまり、パニック障害も「人間関係に疲れる場面」を生み出していきます。
本日はパニック障害に陥った人との接し方です。

ポジティブシンキングは、「他人の意見に左右されない方法」です。

〇本日のテーマ
1.パニック障害 接し方1
2.ポジティブシンキング「他人の意見に左右されない」

〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。

〇読者への前置き
・精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。
・心理学は、ポジティブシンキング(プラス思考)の方法を述べています。

パニック障害 接し方1  ※青い文字をクイックすると関連記事にリンクします

家庭や職場でパニック障害に陥っている人と接していると、上記したように、依存されたり、怒りを受けたり、とてもつらい思いをすることがあります。
とくにパニック障害の人は、相手の気持ちを敏感に察知します。

大切なことは「パニック障害を憎んで、人を憎まず」という態度です。
人を憎むと、場合によって症状が益々悪化することがあります。

【共に障害を治す態度が必要】
周りの人は、次のことを心に入れておくと、困惑をしないでしょう。
家族の対応でパニック障害の経過が良くなったり、悪くなったりします。

1.パニック障害が人間関係をギクシャクしている
パニック障害という病気が、人間関係を難しいものしており、けしてその人が人間性が欠けるわけでないことを認識しておくことが必要です。

2.パニック障害のメカニズムを理解をすることが大切
予期不安などのパニック発作のメカニズムを、本人ばかりでなく周りの人も理解するのが大切である。発作が起こっても、慌てることなく、冷静に対応をしてください。

3.適切な治療で良くなることを理解する
発作は薬で減ずることができ、発作がなくなれば適切な治療で良くなることがある。なので、深刻に考えて、本人を追い詰めることをしない。

4.死にたい気持ちになるのをサポート
パニック障害により、死にたい気持ちになることを理解し、受け止めることが大切。また、精神療法などの治療が功を奏するように協力する。

5.あせらずに、気長に治す心構が大切
障害に陥っている本人の「治る力」を信じて、焦らずに治療を続けていく。焦ると、ついつい「頑張れ」などの過剰な励ましをして、本人を追い詰めたり、「なにやってるんだ」と本人に愚痴を言ったりします。症状の進展に一喜一憂しないことが大切です。

6.家族が、受け皿になる大切さ
パニック障害に陥っている人をついつい励ましすぎて、プレッシャーを与えてしまうことがあります。それよりも、「気持ちを受け止める」、何があっても「患者を受け止める」という受け皿が必要です。おおらかに受け止めてください。

【状況を悪くする可能性の言葉】
次にあげる言葉は特に注意をしましよう。

1.「心が弱いからそうなる」の言葉
「気持ちの持ちよう」「甘えるな」なども同じような言葉です。上に記しましたが、気持ちの持ちようでどうにかなるものではありません。心の持ち方、精神力でどうにもならないものです。また、決して甘えているわけでありません。

2.「どうして?」など、病気の原因を過剰に探る言葉
治療の進展が進まなかったり、症状が悪くなったりすると、原因を探す言葉を発するようになります。

3.「親の育て方が悪かった」「(親が)私が悪いの」
パニックに陥っている人は、周りの人の対応に敏感です。自分のせいで周りを苦しめている罪悪感が、パニック症状を悪化させます。

【治療に協力しながら生活の調整】
パニック障害の場合、寝る時間や食事のとり方が結構重要であることを説明しました。
生活の規則正しいリズムを作ることは、家族の協力が不可欠です。

1.寝る時間等を調整
寝る時間等を調整して、起床の時間が一定になるように心がけましょう。また、朝日を浴びるように協力をしていきましょう。

2.食事は家族とともに
もし、家族と生活を共にして可能であるなら、食事を一緒に取るようにしてください。決まった時間に、皆と同じ量を食べるようにします。甘い物を控えるよう励ましましょう。

3.親子葛藤や、兄弟葛藤などの調整を
親子葛藤や、兄弟葛藤がある場合は、それを調整してください。時に家族の話し合いも大切になるでしょう。また、障害を持っている人から見て、葛藤がない(少ない)人が調整役に回ることも、時に必要となります。

4.家族で出かけて、気晴らしを
食事や買い物など、日中体を動かして、家族と出かけるようにしましょう。また、朝散歩なども有意義だと思います。

ポジティブシンキング「他人の意見に左右されない方法」

日本人は同調圧力が強い国民と言われています。同調圧力とは多数の意見や行動に従うように、圧力がかかることです。

また、多数の意見や、職場のなかで、影響力の強い人や押しの強い人に言われると、自分の意見を左右される場合あります。それを防ぐにはどのようにしたらよろしいでしょうか?

まず、押さえることは、発言を2つに考えることです。
● その発言をしたことで、責任が発生する
● その発言をしたことで、責任が発生しない

1.その発言をしたことで、責任が発生する
まず、その発言がその内容によって、責任を負わなければならないなら、慎重である必要があります。あなたに責任が及ぶ場合は、あなたは、相手に対して、言い返すことは大切です。

人との争いが嫌いで、言い返さないで済むならば黙っていれば良いのですが、黙っていられない状況であるならば、言い返さなければならないです。

その際、自分の意見がはっきりしなければ、「後で、お話しましょう」と一旦、話を止めて、自分の考えを固める必要があります。相手が責任を負う重大なことなのですから、それもアリだと思います。

その際、紙に書くなどをして、自分の意見を目に見えるようにして、点検をしてください。その上で、はっきりと言いましょう。
ただ、紙に書く必要などなければ、あなたも責任が発生するのですから、意見を言いましょう。

2.その発言をしたことで、責任が発生しない場合
責任が発生しないのだから、話に加わろうが、加わらなかろうが、どうでも良い話です。
あなたも責任を持つ必要がないのです。

意見を左右されるのがイヤであれば、黙っていて、1と同じように、後で紙にでも書いて意見を固めて置けば良いでしょう。
大した重要でない意見に左右されようが、関係ないと腹をくくれば良いのです。

ただし、自分の意見を確固としたい話題があったら、その意見をはっきり言えるように、メモでもしておき、意見を考えると良いのです。

 

 

 

 

 

 

ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
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