人間関係に疲れた時のリセット方法 / パニック障害 接し方3  / ポジティブシンキング 「毒親の対処方法」

パニック障害の人への支援の3回目です。本日は自傷行為等のお話をします。

パニック障害について解説してきましたが、パニック発作も辛いですが、発作に続くうつ状態や、依存的になることなど、パニック発作以外のことがいろいろと起こってきます。

まず、正しい知識に触れ、その上で、どのようにパニック障害に陥っている人に接することを考える必要があります。

「病気を責めて、人を責めず」というように、ついつい周りの人は、励ますつもりで、「心が弱い」とかの言葉を懸けてしまいます。昨日、一昨日と説明したように、それが病状を進める結果になることもあります。

ポジティブシンキングは、毒親の対処方法です。

〇本日のテーマ       
1.パニック障害 接し方3
2.ポジティブシンキング「毒親の対処方法」

〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。

〇読者への前置き
・精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。
・心理学は、ポジティブシンキング(プラス思考)の方法を述べています。

青い下線は、過去の記事にリンクします。詳しく知りたい人はクイックしてください。

パニック障害 接し方3

パニック障害には、パニック発作以外に、自傷行為や、依存的な行為が現れることがあります。注意が必要です。

【自傷行為について】
パニック発作の後、うつ状態になるのが多いことを述べました。
この「パニック性不安うつ病」に陥ると、自傷行為を行う率が増加します。
自傷行為には次のものがあります。

・リストカット(手首を切ること)
・皮膚をひっかく、髪の毛を抜く行為
・指噛み、腕噛みをする行為
・皮膚にタバコや線香を押し当てる行為
・壁や床に頭をぶちつける行為
・オーバードーズ(薬を多量に飲む行為)

ここに挙げたのは、一部で、自分を傷つける行為は自傷行為と考えて良いでしょう。

不安やうつ状態に陥ると、不安や焦燥感が湧いてきます。
「私は独りぼっち、孤独だ」とか「私はずっと不幸だ」「私は理解されない」などのネガティブの感情が頭に湧いてくるようになります。

この不安や焦燥感を紛らわすために、自傷行為を繰り返すと言われています。
自傷行為は、自殺ではありませんが、自殺につながる可能性があります。注意が必要です。

他人の気持ちを惹きたいだけ」とか、「見せかけだけ」などと周りの人が安易に判断をして、自殺のサインを見逃さないことが大切です。

自傷行為の時間帯は、自分の部屋にいる時、夕方から夜にかけてが多いようです。
やたらと、涙を流す、泣くなどの行為が見られることがあります。
逆に怒りの発作が現れて、衝動的な行動に陥ることも防止しなければなりません。

相手の心を受け止めることが大切です。また、場合によって医師の診察を勧めてください。

【依存的な行為について】
パニック発作の恐ろしさから、家から出られない「引きこもり」が起こったり、家族や友人などに依存的になり、「助けてほしい」「保護してほしい」の気持ちが高まります。

ひどい状況では、「家に一人でいられない」などと言った、家の中でも誰かの付き添いが必要な場合もあります。

はじめのころは、本人に付き添ってあげることが大切になります。ただ、ご家族や友人の判断により、ある時期から自立を促すように「1人で出かける」などの措置を考えて上げることが必要になります。

【家族ケアのコツ】
家族がパニック障害の人をケアする場合の観点をお知らせします。ケアする人の心の健康で有る必要があります。

1.互いに息抜きの時間を
家族が疲れないようにすることが大切です。家族が全ての面倒を看るように背負い込まずに、家族が分担をしていくことが大切です。

また、時間がパニック障害の方に取られる場合であれば、自分のやるべき重要なこと、それほど重要でないことを整理して、時間の調整を図ることが必要です。

2.家族の人もストレス対策を
腹式呼吸や、自律訓練法のお話をしましたが、家族の方も一緒にやられるとストレスが軽減になります。
どうぞ試してください。
また、ストレス発散のために、自分の趣味や、さまざまな方法を行うことをお勧めします。

3.様々な機関や人の助けを
家族(援助者)がいろいろと一人で抱え込むようになると、援助者の心身が耐えられない状況に陥ることも考えられます。
さまざまな相談機関などに相談をしたり、自分でリンクをめぐらせてください。ケアする人が支えられることが大切です。


ポジティブシンキング 「毒親の対処方法」について

世の中にはさまざまな親がいます。子供の成長を望んで、懸命に子育てをする親がいるかと思えば、虐待などをする親もいます。また、親が子供に依存する場合もあります。

医療のコンサルタントであった、スーザン・フォワードという人が使った言葉に「毒親」というものがあります。

毒親の明確な定義はありませんが、一応、次のことが見られ、子供を支配したり、傷つけたりする親とします。

・過干渉
・管理が過度に及ぶ
・強い支配
・価値観を押し付けてくる
・虐待などがみられる

このような親に育てられると次のことが見られるとされます。

・自分や他人を愛せない
・他人に依存するようになる
・精神的な病気を発症しやすくなる
・対人関係をゆがんだものにしてしまう

そこで、

1.親以外の心のよりどころを作る
まず、自分を受けて入れてくれる人を持つことが大切になります。友達でも良いし、学校の先生でも良いでしょう。恋人でもよいし、パートナーでもよいです。

そのような人がいるだけで、心の辛さがかなり和らぎます。
もし、そのような人がいない場合は、カウンセリングを受けて、カウンセラーとラポール(信頼関係)を築くだけでも違ってきます。

2.親から離れられば、親から離れる
子供のほうが、親に依存をしていることがあります。子供は気づかないのですが、知らず知らずに、「親を見離せない」と言いながら、親と離れることを不安に思うことがあります。親と離れることを不安と思っていないか、自分の気持ちを確認しましょう。

また、親によっては、「私を見捨てていくの?」などと子供に言葉を懸けて、悪までも子供に依存する親がいます。その場合は、さまざまな機関に相談をすると良いでしょう。
「親子関係相談所」「こころのセンター」等、利用しましょう。

3.親を説得、反論しない
説得、反論できて、親が変ればよろしいですが、それでも変わらずに、子供を巻き込んでいく親がいます。巻き込まれてしまうようならば、説得、反論はしないほうが良いでしょう。「毒親は変えられない」と思ったほうが良いです。

4.「悪魔のささやき」と「天使のささやき」を使い分ける
以前のべましたが、この2つのささやきを使い分けることをお勧めします。
親の言うことが、理屈に合っていて、自分にプラスになる場合は、「天使のささやき」として自分も取り入れる。だが、自分を不幸にする場合は「悪魔のささやき」として、聞き流すこともたいせつです。

5.感情に打ち勝ち、理性を持って対処
これも以前述べましたが、親の場合は、ついつい感情に流されて、自分が思ってもいない悪い方法に進んでしまいます。

親との会話や、接する中で、理性的な部分と、感情的な部分をしっかりと認識して、理性的な行動をする必要があります。

 

 

 

 

 

ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
カテゴリー: 未分類 パーマリンク