人間関係に疲れた時のリセット方法 / 強迫性障害とは  / ポジティブシンキング 「嫌われることを恐れない対処法」

家を出る時に、「鍵をかけたかどうか不安」になり、何度も確かめる。
確かめているうちに、場合によっては遅刻をしそうになる。

手を何度も繰り返し洗って、そのうちに手の皮がボロボロになったりする。
不都合を感じなければ良いのですが、不都合を感ず場合が多いが現状です。

これらは強迫症と言われ、多くの人を苦しめている精神的な疾患です。
有病率は100人に2、3人と言われ、意外と多く、サッカーの選手である、デビット・ベッカム選手も、自ら強迫症であることを公表しています。

本日は、強迫症とは、どんな症状かをお知らせします。
ポジティブシンキングは「嫌われることを恐れない対処法」です。

〇本日のテーマ       
1.強迫性障害とは
2.ポジティブシンキング「嫌われることを恐れない対処法」

〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。

〇読者への前置き
・精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。
・心理学は、ポジティブシンキング(プラス思考)の方法を述べています。

青い下線は、過去の記事にリンクします。詳しく知りたい人はクイックしてください。

強迫性障害とは

強迫症とは、コントロール不能の不快な考え(強迫観念)が浮かび、それを振り払うための行為(強迫行為や儀式)を行うことで、日常生活に支障をきたすものです。

特に多い症状は、「確認強迫」「洗浄強迫」「不潔強迫」「加害強迫」等です。
強迫行為や儀式をやると、いったんは安心しますが、すぐにまた怖れ・不安が現れます。
この現れた怖れ・不安を消すために、また強迫行為や儀式を繰り返します。

強迫観念や儀式を繰り返すと、例えば「鍵を確認しないと泥棒に入られる」「泥棒に入られて火を付けられる」等、内容が大げさ、肥大化します。また、かける時間も段々と長くなり、日常生活が阻害されます。

今回は、強迫症の米国精神医学会のチェックリスト示したいと思います。
分かりやすいように書き換えてあります。

〇強迫観念、強迫行為、またはその両方の存在が必要です。多くの人は、強迫観念と強迫行為の2つを持っています。

【強迫観念】 

強迫観念は以下の1と2 を参照してください。

  1. 繰り返される思考、衝動、イメージで、心の中に侵入して、不適切なものとして体験されており、たいていの人にとって強い不安や苦痛の原因となる。
  2. たいていの人はその思考、衝動、またはイメージを無視するか、抑え込むか、何か他の思考や行動(例:強迫行為を行うなど)によって中和しようと試みる。

強迫行為は以下の1と2を参照してください。

  1. 繰り返しの行動(例:手を洗う、順番に並べる、確認する)または心の中の行為(例:祈る、数える、声に出さずに言葉を繰り返す)を行い、強迫観念に対して、または厳密しなければいけないある決まりに従って、行為を行うよう駆り立てられているように感じている。
  2. その行動または心の中の行為は、不安または苦痛を回避するか緩和するために行わる。または何か恐ろしい出来事や状況を避けることを目的としている。
    しかしその行動または心の中の行為は、中和したり予防することとは現実的な意味ではつながりをもたず、または明らかに過剰である。

・強迫観念または強迫行為は時間を浪費させる(1日1時間以上かける)。苦痛、ま た    は社会的、職業的、または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている。

・その障害は、物質(例:乱用薬物、医薬品)または医学的疾患の直接的な生理学的作用によるものではない。

・その障害は他の精神疾患ではうまく説明できない。

ポジティブシンキング「嫌われることを恐れない対処法」

以前、アドラー心理学で「相性の法則」というものを説明しました。
すなわち、「相性が良い人:普通の人:相性が悪い人」の割合が「2:7:1」となるというものです。

どんな環境でも自分を100%受け入れてくれることは、なかなかなく、ある程度の嫌われることは必要であろうと考えます。
また、好かれる人も必ずいるので、嫌われる一方で好かれることもあるという状況を良しすとする心構えを作る必要があります。

また、以前説明をした「天使のささやき」と「悪魔のささやき」で区別をして、自分にとって正しい批判であれば、受け入れて、そうでなければ聞き流せばよろしいのです。

その際の判断基準は、論理的か、非論理的かで分けて受け入れる考え方もあります。

相手が自分のイヤなことを言ってきたら、自分にとって受け入れるところは受け入れて、あとは聞き流せばよろしいでしょう。別に他人の意見は人それぞれで、関係のないことですから。

また、ネガティブな気持ちにとらわれると、自分を追い詰めてしまうことがあるので、ネガティブな気持ちを避けるようにします。
相手にもいくらか良い面があれば、それを認めてやり、こちらのネガティブな気持ちを起こさないようにして、無視をします。

別に相手を素晴らしいと思うことは必要はないのです。ネガティブな気持ち事態がマイナスなのでそれを起こさないだけです。

また、日本人の場合、同調圧力(周りの考えや行動に合わせるように働く力)が強く働き、周りと違う行動をとると、批判を受けることがあります。

周りに合わせる合わせないは、こちらの勝手ですが、自分が批判を受けている場合は、その原因を発見する道具になります。一度自分の行動を点検するのも良いでしょう。

うまく心をコントロールしてください。

 

 

 

 

 

ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
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