昨日と一昨日は、動機づけと強迫観念から強迫行動に至らない方法を述べました。
強迫観念は、強迫性障害でない人も、時と場合に湧き起こってくるものです。
ただ、そこから度重なる強迫行動に至るかどうかが、ポイントなってきます。
暴露反応妨害法を利用したり、「思いもしない事態を楽しむ方法」「その後の対応を考える」などの方法をご紹介しました。
本日は、症状別の暴露反応防止法のやりかたです。特に注意が必要な場合を紹介します。
以下に述べていますが、特に加害恐怖(他人を傷つけてしまうのでないかの強迫観念)には気を付けてください。
ポジティブシンキングは、自分の性格を変えるための考え方です。
〇本日のテーマ
1.強迫性障害の支援 暴露反応妨害法 それぞれの症状のやり方
2.ポジティブシンキング 自分の性格を変える考え方
〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。
〇読者への前置き
・精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。
・心理学は、ポジティブシンキング(プラス思考)の方法を述べています。
青い下線は、過去の記事にリンクします。詳しく知りたい人はクイックしてください。
強迫性障害の支援 暴露反応妨害法 それぞれの症状のやりかた
症状別のやり方と気を付ける点を述べていきます。
【縁起強迫の場合】
不吉な考え(強迫観念)にとらわれて、強迫行為を繰り返すのが縁起強迫です。
この場合、より縁起の観念を口に出したりすることが大切になります。
例えば、「毎朝、東の空に拝まないと、病気になってしまう」として、拝むのを止められない人は、拝まずに口に出して、「毎朝・・・なってしまう」と言ってみます。
「拝まないと家族が病気でしんでしまう」も同じ、拝まずに口に出して言います。
何度も繰り返しているうちに、「単に自分は口から音を出しているだけ」「言葉をならべているだけ」ということに気づきます。
「拝まないと事故を起こす」 というのは、「気を付けることが大切で、拝むことでない。また拝んでも1回で十分」と気づきます。
また、4とか9とか13とか、数字に縁起を担ぐ人は、その数字を家じゅうに貼って、慣れてください。そうすると、単なる「数字」と言うことに気が付いていきます。
【不完全恐怖の場合】
まず、自分が完璧にやっていることの1つを不完全にすることです。
「完璧に掃除をするのを、不完全に掃除をやる」とか、「〇〇を並べるのに、不完全に並べる」などです。
不完全は不快が伴いますが、「この不快感も人間的で、良し!」と不快感を味わってください。
不完全恐怖の人は、とにかく「不完全な嫌いなことや、イヤなことをやって、不完全さを味わうこと」です。
【疫病恐怖の場合】
自分が病原(ウィルス)などに罹(かか)るではないか、また、他人にうつしてしまうのではないかの加害恐怖があります。
どちらの気持ちが強いかを確かめる必要があります。
加害恐怖がある場合は、適切な治療を受ける必要があります。
また、「どちらも恐怖という」場合は、加害恐怖がある場合も注意をしてください。
うつしてしまうとの思いが強い場合は、「加害恐怖」があるので、人を避けるために孤独感を味わったり、他人に死の苦痛を味わせたとの思い、などの思いが浮かんでくる場合は注意が必要になります。
場合によっては、「自分の命より、他人にウィルスなどをうつさないことが大切」などと、誤った方向に進んでしまうことがあります。この時は、自殺に注意です。
この場合は、すぐに医師の診断を受ける必要があります。
ただ、病院で検査をうけて「異常なし」が、自分の安心の儀式になり、病院巡りが強迫行動になることがあります。
そのような気持ちになったら特に注意が必要で、医師につげてください。
確認強迫や懺悔強迫の場合も、「加害恐怖」が起こる時があるので注意が必要です。
心にうつ状態の症状が現れたら注意をすることです。
また、うつ状態の時は、脳の中にセレトニンという物質が溜まるような食事に気を付けてください。セレトニンは、脳神経の電気信号をスムーズにする物質です。このセレトニンが減ることでうつ病が発症したり、重くなります。
うつの時は、より食べ物やサプリの工夫をしてください。
ご利用下さい。効果がなかったら返金制度(30日)があります。漢方の会社です。
必要でなかったら無視をしてください。→ヒキウツ笑顔
【醜形恐怖の場合】
自分の顔が醜いなどの恐怖がある場合は、それをあえて人に見せることはとてもつらいことです。
ただ、強い気持ちで、その醜い部分をさらして外出するのが良いのですが、あまりに辛い場合は、出かける前の化粧や準備を減らして外出するのも良いかもしれません。
【ため込み症の場合】
まず、協力者が必要になります。
その協力者のもとで「捨てるもの」「捨てないもの」を分類します。分類の基準を「半年使わないもの」とか、「なくても生活できるもの」とか、よく話し合います。
このように決めたら、躊躇(ちゅうちょ)なく分類します。分類をしている途中で、強迫性障害者の人から、さまざまな不満が出てくるので、「不満をいわない」との約束もします。治したい気持ちがあるなら大切なことと話し合います。
新聞紙や雑誌ならば「貴重な資料なので、捨てられない」と言い出したら、「不満を言わない約束」をもう一度告げて、「なぜ、半年も放っておいたのか?」「これからの生活に関係がないですね」ときっぱりとすることが大切です。
きっぱりできないと、捨てられません。
大切なものが捨てられるのを「惜しけど、実行する気持ち」を感じる取るようにします。
さっぱりした部屋などの「さっぱり感」を味わうのも大切です。
【抜毛症・爪噛み症など】
抜いて「はげた頭の部分」や、ガタガタになった爪を見て、罪悪感などにかられると、症状が悪化するので、まず、髪の毛を抜く代わりのもの、例えば「プチプチ袋つぶし」などを行えば良いでしょう。もらっても良いですし、アマゾンで「プチプチ袋」の名前で売っています。
爪噛みの場合は、爪の代わりにガムで代用することも考えてみるのはいかがでしょうか?
徐々につぶす回数、噛む回数を減らしていってください。
また、強迫観念と強迫行為が起こった日付や、場所、様子をしっかりと記録します。
記録を観ていきながら、回数を減らしていきましょう。
また、自分は「髪の毛を抜かなくなる!」「爪を噛まなくなる!」と明確な目標をしっかりと、心にとらえる必要があります。
ポジティブシンキング 自分の性格の考え方
「自分は根暗な性格で、なんとかしたい」とか、「愚痴が多くて、自分の性格がイヤだ」という人が多いかもしれません。
まず、急には性格は変えることができないものです。
長年、培(つちか)って、なじみが深い自分の性格は、簡単に脱ぎ捨てたり、変えたりすることはできません。
急に変えられたとしても、また、元に戻ってしまう可能性があります。
そこで、ゆっくりと変えていくことおこないます。そのために、次のことを実践したらどうでしょうか?
2.自分の性格の良い所を伸ばしていく。
3.コミュニケーションの力を上げる。
この3つを半年も実践していると徐々に変わっていきます。
1の場合で、もし、難しい場合は、ネガティブな言葉を発しないことを心がけると良いでしょう。これだけでも、自分の性格が良い方向に変わっていきます。
仕事で疲れた時に、「あーあ。疲れた」と言いたくなる時に、黙ってしまうのです。
「あの人ダメだよね」という言いたくなる時に言葉を話さないのです。
是非実践をしてください。
その上で、ポジティブシンキング(プラス思考)のやり方を身に付けていけばよろしいでしょう。
まず、自分の良い部分をしっかりと把握しておく必要があります。
もし、自分で分からなければ、友達や家族に聞くのも一つの方法です。
自分の良い点が分かれば、それを意識して行動をすればよいと考えます。
3に関しては、まず挨拶(あいさつ)を交わすことです。挨拶も時と場合は勇気がいります。しかし、勇気をふるって挨拶をしてください。
徐々に変わっていきます。
また、ありがとうと言う感謝を伝えることもやっていきましょう。この挨拶と感謝がとても良いコミュニケーションの練習になります。
また、多くの人に話しかけるなどを意識して練習をすると良いでしょう。そのようなスキルの講座に申し込んでも良いでしょう。性格統計学に基づいたスキルがあります→性格統計学に基づいたスキル
ご利用ください。
半年も行うと随分と変わっていきます。