強迫性障害の支援 再発・再燃の防止  /ポジティブシンキング 生活のなかに運動の取入れ

どのような病もそうですが、心が落ち込んでいく状態を避けなければなりません。
「自分は治らないのだ」とか、「どうにもならない」という気持ちになると、自分も周りもつらい思いが更に重みを増し、悪い方向に向かってしまうことがあります。

本人もそうですが、周りも気を付けていく必要があります。うつ病を発症した場合は、励ましを避けて、休息をさせることが必要です。

精神科医の中には、うつ状態は、「結局はエネルギーの出力が出なくなる脳のエラー」という人がいます。まず、食べる物を注意し、休息をとる必要があります。

食べるものは以前紹介したもの以外に、青魚(イワシ、アジ、サバ、サンマ)も取るようにして、さらにうつを改善するセロトニンは腸内で作られるので、便秘をなどを解消する必要もあります。また、昨日ご紹介した漢方などもご利用ください。

その上で、取り組んでいくことが良いでしょう。本日は、強迫性障害の再燃です。
また、ポジティブシンキングは、「生活の中に運動の取入れ」についてです。

〇本日のテーマ       
1.強迫性障害の支援  再発・再燃の防止
2.ポジティブシンキング  生活のなかに運動の取入れ

〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。

〇読者への前置き
・精神医学と心理学の二方面から人間関係を困難にする状況をゆっくり解説します。
・心理学は、ポジティブシンキング(プラス思考)の方法を述べています。

青い下線は、過去の記事にリンクします。詳しく知りたい人はクイックしてください。

強迫性障害の支援 再発・再燃の防止

症状がすっかりとなくなって、再び症状が出てくるのを「再発」、良くなったが、まだ残っているの症状が悪化してくるのが「再燃」です。

【再燃をさせないために】
再燃する原因に考えられることは、「鍵の確認をするのが、以前は30分かかっていたけど、今は、10分ほどになった。この位で止めておこう」という感じで、治療(援助)行動を弱めてしまうことです。

「徹底して治す」という気持ちをもって、暴露反応妨害のレベルを上げたままにして強迫症状がなくなるまで、継続することが大切です。

生活の中には、強迫症状を誘う多くの誘因(トリガー)があるので、それらに反応して、
再燃する可能性があるので、つらいかもしれませんが、徹底して治すことが大切です。
「そのうちに・・」とか思うことなく、「今、徹底して治す」の気持ちが大切です。

いろいろな理由から、強迫行為に逃げたくなることもあると思います。逃げ込むと再燃・再発が起こることがあります。注意が必要です。

【再発をしないために】
例えば、神棚に拝まないと会社にいけない人がいたとしましょう。縁起強迫から何度も拝んでは、やり直しを繰り返し、結局会社に遅刻します。
遅刻して、上司に叱られ、自己嫌悪に陥り、うつ状態になる・・・。

何とか暴露反応妨害法や、「その後の対応を考える」方法でなんとか、改善をして、さらに徹底をして直しても、毎日神棚を見たりすると、強迫行為をしたくなります。

ならば、環境を変えて、神棚を取ってしまうことも考えます。それは、とってもできない場合は、神社に行き、神主さんに事情を説明し、「拝まなくても、悪いことは起こらない」とお墨付きをもらうことです。

自分の置かれた環境を何とか変えるように工夫をするのも一つの方法であろうと思われます。

OCDの会に連絡をして、仲間がどのような再発防止をしているかの情報を仕入れることも必要です。

【薬の注意点】
セロトニンは、神経細胞の接続の間にあって、情報伝達を支えるものです。セロトニンを神経伝達部分から減少させないSSRI(選択的セロトニン再取り込み薬)は、本来、うつ病の薬ですが、強迫性障害にも有効とされます。

左の図の脳細胞であるニューロンの接続部分です。この接続部分にある、「神経伝達物質」の1つが、セロトニンです。

このセロトニンの吸収を抑え、現象をさせないのSSRIです。
うつ病に比べて、強迫性障害の場合は多く使用する必要があるとされます。

また、3カ月以内に再発する場合は、以前より量を増やさなければならないとされます。
薬物療法と心理療法(暴露反応妨害法)を上手に組み合わせる必要があります。

薬をつかわない方法や、漢方など副作用が少ないものを使う方法もあります。
医師に罹っている人は、医師との相談が必要です。

【他の方法】
回復したのに、トリガーにふれて、強迫行為を起こしそうなった時に、耳を澄まして他の音を感じたり、外を見て町の様子(看板、犬の散歩、道行く人)を見たり、自分の気持ちを紛らわせる方法もあります。

また、トリガーがあったら、好きな音楽をかけたりすることも可能でしょう。いろいろと工夫をしてみることも有意義なことです。

以前お話した、自律訓練法などのリラクゼーションも有効であろうと思います。ご利用ください。

ポジティブシンキング 「生活の中に運動の取入れ」

仕事が忙しいと、なかなか運動にまで手が回らなかったり、疲れ切って体がうごかなかったりします。ただ、運動を行うと、ガン・心臓病・認知症に関しては30%程度から50%程度、うつ病に関しては10%前後の減少が見られるとされます。

また、死亡率を下げるとの効果もあるとされます。脳の活性化にも、有効です。

最低限、一日30分程度の運動をしたいものですが、時間が当てられない人は、その他のものに替えることも一つの手です。
禅堂などでは、作務(さむ)といって、掃除などを徹底的に行いますが、床の掃き掃除を行った後、拭き掃除を手作業でやると、結構運動になります。

また、そのほか、単に乗ったり座ったりして、運動不足を解消してくれる機械の導入もよいでしょう。ただし、体の疾患により禁止されている場合もありますので、説明書をお読みください。これは重宝です。→自宅で簡単に使用。運動の時間のないかたに

機械の導入は、ただ乗るだけとか、坐るだけのようなシンプルなものにしないと、結局、無駄になることが多いです(むろん、そうでない人もいます)。

また、自宅でできるヨガもあります。初めの一月は100円で、気に入らなかったら解約自由とのことです。これは、結構いいです。雑誌で紹介されています。
いつでも、どこでもオンラインヨガ

フルマラソンの練習の初めは一般的に、スローで走ることの練習をします。「歩く速さで走る」というスロージョギングをすると、脂肪燃焼率がよくて、毛細血管が全力疾走よりも全身に伸びて、血の巡りがよくなります

私の経験ですが、スクワットの次に、これが一番やせるのではないかという気がします。

 

 

 

 

ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
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