人間関係に疲れた時7(自己愛パーソナリティの原因について)

   自己愛性パーソナリティ障害とは? 原因について

特権意識が大きく、他者を利用したり、共感が欠如している人と仕事などを共にすることがあります。

その人は、何のためらいもなく傲慢(ごうまん)、横柄な態度が見られたり、時にパワハラを行う場合もあります。その人は、自己愛性パーソナリティ障害の可能性が高いです。

では、自己愛性パーソナリティ障害の原因は何でしょうか?

今日はこの話です。

〇本記事のテーマ

自己愛性パーソナリティ障害の原因について

〇今週の流れは以下の通りです。

①自己愛性パーソナリティ障害の特徴とチェック表(昨日)

②自己愛性パーソナリティ障害の原因(本日)

③自己愛性パーソナリティ障害の攻撃をブロックする方法(明日)

④自己愛性パーソナリティ障害の支援(明後日)

〇記事の信頼性

記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。30年以上、悩み相談を受けてきました。

〇読者への前置き

本日、自己愛性パーソナリティ障害の原因を良く知った上で、明日の「攻撃のブロック」の方法や「支援」に結び付けて下さい。

     自己愛パーソナリティ障害の原因について

【無条件に甘えられなかったこと】

育ちの中で、正常な自己愛を獲得できなかった時に、自己愛パーソナリティ障害に陥る可能性があります。

自己愛を獲得できなかったのは、親に十分に甘えることができなかったことに原因があると言われています(無論他の説もあります)。

「親の期待に応えないと愛されない」という条件付きの愛情にさらされると、「自分は特別な存在にならなければならない」と思うようになります。

そのためにより強い自尊心を持ち、他者への不信感と、心の深いところで自分を信頼できない思いを持ちます。

「期待に応えられなかったらどうしょう」との不安を防衛するために強い自尊心を持つ可能性もあります。

【早期発見を逃してきた可能性】

強い自尊心を持っても、幼少のころ、他者とのトラブルが起こらないと、「変わった人」との個性で済まされることになります。

ただ、自尊心が大きすぎて、他者との共感に欠け、他者の気持ちを汲み取れなくなったり、他者が自分の思い通りに動くことを望むようになり、自他ともに苦痛が大きくなります。

そこで、初めて医師の診察をうけることが多いです。ただ、医師の前でも「病期の自分を恥じ」などと思い、自分の状況を隠すことあります。

            質問コーナー

Q:自己愛性人格障害に陥ると、どのような弊害が起こると言われていますか。

A:人によって症状はいろいろと思われますが、世の中でいろいろと話題なるのは、家族の中では「家庭内での暴力」、職場では「いじめ・パワハラ」(学校ではいじめ)、友人関係がうまくいかず、「友人との離別」、夫婦関係(恋人関係)では、DVが起こりやすいとされます。

ターボん について

博士(心理学)、公認心理士、臨床心理士 カウンセリングを通して、さまざまな人の悩みの解決にかかわってきました。ブログを通して、様々な心理学の事象に答えていければと思っています。 申し訳ございませんが、時間の関係上、多数の人からのコメントに返答できないので、コメントができないようになっています。よろしくお願いします。
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