見捨てられ不安の乗り越え方はどうやって行われるか?
前回と今回の話
前回では、「見捨てられ不安」は、親に対する罪悪感に由来することを述べました。
今回は、幼少期にどのように「見捨てられ不安」を乗り越えるのかを解説します。
それでも親は見捨てない態度が大切
は同じ母親なのに、「良い母親」、「悪い母親」と分裂して認識するのでした。それが成長とともに、気づきがやってきます。
自分が「悪い母親」と思っていたのが、実は「良い母親」とわかり、心に「申し訳ない」という罪悪感が起こります。
罪悪感が起こると「お母さんに済まないことをした。こんな私を母親は見捨てるのではないか」と感覚的に感じるようになります。
このように「罪悪感」ともに「見捨てられ不安」が起こります。
それでも、母親などが「大丈夫。あなたを捨てないよ」との態度を示すことで、子供は見捨てられ不安をのりこえます。
「(赤ちゃん)を私(母親)は大好きよ」「あなたと私は強い信頼関係で結ばれている」というメッセージも「捨てないよ」のメッセージの代わりになります。
この母親を心から信頼するという態度が、人生を貫く「他人に対する信頼感」につながっていきます。
相談コーナー
Q:私には強い「見捨てられ感」があります。
このブログで書いてあったように、恋人が少しの遅刻をしても「たまらない不安」に駆られたり、デートが終わり、恋人と分かれるときに、寂しくどうしても離れられません。
原因をいろいろと考えましたが、幼い頃より、父母が諍い(いさかい:夫婦げんか)をしていたのが原因のような気がしますがどうでしょうか?
A:一概には、原因をはっきりと定めることはできないし、または、よく調べもしないで原因は言えません。ただ、この文面からのみお話すると、「父母の諍い(夫婦げんか)に日常的に接することは、親との間に信頼関係を結べないことにもつながる可能性もあります。
なので、見捨てられ不安の原因の一つかもしれません。