
昨日はポリフェノールの話をしました。
ポリフェノールは5000種類もあり、それぞれの働きもいろいろです。
ただ、研究が進んで、認知症を改善するためのポリフェノールが明らかになっています。
代表的なものは、カテキン、クルクミン、フェルラ酸などです。
また、カカオポリフェノールなども良いとされます。
一昨日と昨日は、低温熟成にんにく、さらには、ビタミンC、ビタミンEの有効性を解説しました。
これらの食べ物(物質)などと上手く併用する(または、単独に使う)ことで、上手に認知症に陥ることや、認知症の進行を遅らせるようにすることを望みます。
特に、低温熟成にんにくの場合は、寝たきりのお年寄りの方が、起き上がれるようになったとの報告もあります(ただ、個人差があるのをご注意ください)。
本日は「物忘れ」の話です。認知症と加齢からの物忘れは違うこと等をお話します。
〇本日のテーマ 認知症 物忘れ 違い
〇記事の信頼性
記事を書いている私は、心理学分野で博士号を取得しています。
〇読者への前置き
精神医学と心理学の二方面から人間の様々な心理的な面を述べていきます。
認知症 物忘れ
認知症と加齢による「物忘れ」は、その実態が違います。
「最近、物忘れがひどくなった認知症かも?」と心配される方は、次の記事を見て、自分の物忘れが認知症によるものか、加齢によるものかを知ることが大切です。
加齢による物忘れは、部分が抜け落ちるように小さなエピソードを忘れるとされますが、認知症による物忘れは、日常生活の出来事などがすっぽりと抜け落ちてしまう感じです。

加齢 物忘れ 認知症 物忘れ
では、具体的に一つひとつの事例を考えましょう。
⓵食事を忘れた場合
・加齢による場合 :朝ごはん何食べたっけ? 昨日の夕ごはん何を食べ たかな?
・認知症による場合:(朝ごはんを食べたのに)まだ、ご飯食べてないよ。
②時間を忘れた場合
・加齢による場合 :会議の時間何時からだっけ? 待ち合わせの時間何時だ?
・認知症による場合:会議がありました? 待ち合わせの約束しました?
③買い物をする場合
・加齢による場合 :同じ本を二回買ってしまった。卵あるのに、買ってしまった。
・認知症による場合:何で本棚に、同じ本があるのだ? 卵がなぜ冷蔵庫にあるのだ?
④映画を見ていて
・加齢による場合 :この映画のタイトルを思い出せない。思い出せそうだけど。
・認知症による場合:(以前見ているが)この映画見たことがない。初めてだ。
⑤俳優の名前が思い出せない
・加齢による場合 :喉まで名前が出かかっているが、名前が出てこない。何て言ったけ?
・認知症による場合:この人、何やっている人? 見たことがない。
⑥コンビニ行って、パンを買いに行く
・加齢による場合 :パンを買いに行ったのに、パンを買ってこなかった。引き返そう。
・認知症による場合:何でコンビニいるのだろう? どうしてかわからない。
加齢の場合の物忘れは、ヒントを与えると、思い出すことが多いですが、認知症は思い出せないことが多いです。
自分の「物忘れ」がどちらに属するかを確かめてください。
特に、認知症による場合が心当たりある人は、早めの医師の受診をお勧めします。
物忘れ 対策
加齢 物忘れ 対策
加齢による物忘れを補う方法として、物忘れした場合に備え、メモをとる習慣が大切です。
メモ帳をいつも持って、大切なことがあったらすぐにメモをとるようにすると、物忘れをしても内容を振り返ることができます。
目に付きやすいところ(洗面台やキッチン、冷蔵庫の壁面)にメモをした付箋を貼り付けると良いでしょう。
最近はスマホのメモ機能を利用したり、スマホのボイスレコーダーを利用して、声で記録をしても良いでしょう。
認知症 物忘れ 対策
認知症の場合は、「物を忘れる」というよりも、「全く未経験」のものと感じられます。
そこで、自分で何とかしようとせずに、家族の人や、周りの人の助けを借りながら、「物忘れ」を補う必要があります。
メモをとって、メモを見る時に、「どうしてこんなことが書いてあるんだろう」などと思ったりします。
良く、意志疎通を図っていく必要があります。